ドル円は雇用期待を意識

 [2014-3-31] 土曜日・日曜日とブログがお休みとなっておりましたが、地域のお祭りと仕事が急遽入ってしまい週末からのマーケットの見方を書きそびれてしまいました。

 そこで、本日はちょうどマーケットが温厚に動いている事ですし、今週の戦いについて綴っていきたいと思う訳ですが、今週は「米雇用統計」がキーワードになるいつもの月頭と言う事を考えて行きたいと思います。

 4月と言う事で、基本的に、「消費税増税に対しての景気失速感について」日本の円を中心にした取引をされている方は注目されているかと思いますが、個人的に、今回の増税に関して「景気に対する大きな失速は無い」と言う風に見ています。

 次に消費税引き上げが行われ10%と言う事になれば、恐らく国民のマインドは一気に低下する事になるかと思いますが、同じ一桁(5%⇒8%)と言う意味では、大きなマーケット下落材料とはならないと見ています。

 そこで注目が集まってくるのが先に紹介している米雇用統計と言う事になりますが、今回、米雇用統計は3月の結果が発表されると言う事で、マーケットからの期待は大きなものになると考えられます。

 と、言うのも、FRB関係者が次々と景気が底堅く推移している内容や、量的緩和縮小のペースを変える事は難しいと言った趣旨の内容を発表しており、数値が悪かったところで「天候による影響」と言う武器を依然として持っているからです。

 「天候による影響」があるとするならば、3月のデータは前回よりも更に加速する事が想定され、それがマーケットからの期待と言う状況になっているように考えます。

 さて、「米雇用統計の数値が良いのでは?」と言う考えがマーケット全体にある事から、ドル円は買い材料として上がりやすくなっていますが、現状としては依然としてテクニカルラインである102.7を突破して一息ついている程度で、本格的な買いへとは移っていません。

 こうしたケースでは、月頭にマーケットの揺さぶりが起き、「一時的に一気に下押し」をして事前に握力の無い買いトレーダーのストップを巻いてくる事も散見されるので注意をしたいところだと考えています。

 本日は、韓国と北朝鮮によるちょっとしたミサイル問題に対する動きがありましたが、地政学的リスクの側面から若干円買い(リパトリエーションを恐れる先行した動き)へと傾きましたが、それほど強い動きとはならず落ち着いた推移を見せています。

 特に材料が無い中では、NZランドによるニュージードル高容認発言が、やはり気になるところで、強気な推移を見せておりますが、これも夜の米国相場を見てから動きの判断が出てくるだろうと考えています。

 最後に、材料が無い中ですが、102.7を上抜けている事から、テクニカル的には強気となっているため、103へのアタックが十分に考える本日のマーケットで、4月に入る事での日本時間輸入企業参入売りと言ったものを見ながら動くと言うのも本日の課題としております。

ドル円4時間足のチャート

 後半はいつものドル円チャート4時間足です。

2014年3月31日ドル円4時間足チャート

 現在、テクニカルラインを上抜けたものの、材料不足となりマーケットは迷っている状況です。

 夜のイエレン総裁の発言について、前回の6ヵ月発言についての訂正があるかどうかは興味があるところですが、基本チャート上ではテクニカルラインでの攻防を見たいと考えています。