ドル円売り材料は欧米発?

 [2014-3-25] 数日間、ブログを休んでしまいまして大変申し訳ありませんでした。

 余りの忙しさに、正直、パソコンに向かう時間すら無く、ずっと外出先でチャートを眺めてはトレードの行く末を心配しながらの毎日を送っており、週末も全く関係無く次々と私用が入ってしまい、要約、本日落ち着いてチャートを見る事ができた次第です。

 しかしながら、まだまだ仕事が山積み状況となっておりまして、またブログ更新が滞る可能性も否定できないのですが、できる限りマーケット状況や個人的な考えを更新していきたいと思うので、今後とも温かい目で見守って頂ければと思う次第です。

 さて、それでは早速マーケットについてのお話を始めていきたいのですが、案の定、昨日は102.7をバックにした売りが決まり(102.5はストップを持って行かれています)、今週も出だしは「OKサイン」となっているわけですが、現在は、重いマーケットとなりながらも底堅く、身動きがとり辛い状況と言えるでしょう。

 先日、塗装関係の会社経営者の方と話す機会を持たせて頂いたのですが、現在の円相場と言うよりも、日本の利上げが目途に入り始める中での「増税前の駆け込み需要が非常に強く出ている」そうで、住宅関連の数値については、来月強い数値が出るのではないか?と言うお話を聞いております。

 確かに、最近、運送関係者に問い合わせても仕事が5月末まで埋まっている状況だそうで、日本経済が今年に入り非常に活発化している流れが出始めているように感じています。

 こう言った流れを考えながら、そろそろ話題として上ってくるのが日本の追加金融緩和に関する憶測ですが、企業経営者の話を聞いていると、もしかすると増税が行われる4月には落ち込みが無いのでは?(5月に発表される指標)と言う気がしております。

 マーケットのコンセンサスでは、「日銀が4~5月に追加金融緩和を行う」と言う目先の流れでおりますが、今回の消費増税を前にしての駆け込み需要が余りに大きいため、その注文をさばき切れずに受注だけがしている状況で、その余韻から5月までキッチリを仕事が埋まり切っており、弱い数値が出るのは6月のデータ(7月発表の経済指標)からと言う憶測を建て始めております。

 ともするならば、現状、ドル円は高値売りがセオリーになってくる事をベースに考え始めたいところなのですが、下値が余りに限りられて推移しているため(100円までの2円程度)、打ち込むには値幅が浅く利が得られない状況です。

 そこで、回転数を上げたレンジマーケットを意識したトレードを組み立てたいところなのですが、私のように別事業を運営していたり、仕事をされている方にとって、そう簡単な状況とも言えません。

 つまりは、「時間的に難しいマーケット」と言うのが現在の状況であると考えられます。

 次に、ロシアの状況についてですが、「G8?それっておいしいの?」と言い張るロシアは、EU諸国の首根っこを掴む勢いを見せ、ロシア国民からはプーチン大統領支持が急上昇。

 さらには、クリミア併合についてはロシア国民支持率90%以上と言ったニュースも流れる中で、ロシア側から手を引く事を考えにくい状況にあると言えます。

 そこで、予想されるのは、「更なる米国・EUからの圧力」です。

 経済制裁や一部ロシア政府メンバー等に課せられた資産凍結等ではロシアは全くびくともしていない中で、米国・EUは何としても自らの威厳のためにもロシアに対する歯止めを見せにくるでしょう。

 そこで、頭に過る考えは、102円台が高いのか安いのか?と言う点ですが、株価が下落している中で、その反発が有り上昇し、ドル円もつられ上げをするような時と言うのは、もしかすると売りのビッグチャンスとなる可能性?を考え始めています。

 日本の追加金融緩和についての議論は、まだ先ですが、この欧米からの追加制裁の強気姿勢が出るとするならば、その流れは旨味があるように考え始めています。

 しかしながら、下押しが有ると言っても、それは上攻めの弱さに嫌気が指しての下攻めと言う事を留意しておき、変わり身の早さや、長い目で見ると、結局「ソーサーボトムだったんだな」となる事についても頭に留意したトレードで組み立てて行きたいと考えています。

ドル円4時間足のチャート

 さて、それではいつものドル円4時間足チャートで最後は締めくくりたいと思います。

2014年3月25日ドル円4時間足チャート

 本日の流れをチャートに示してみましたが、上値はやはり102.7のテクニカルラインを意識した売りが手を出しやすく、その中でクリミア情勢についての動きが出た場合に下押し圧力が出る事を期待するトレードスタイルを模索しようと考えています。

 特に真新しいチャートを紹介する事ができていませんが、これが材料不足感の中、上下に揺さぶっている現状と重なるのではないかと考えています。