「ドル円見通しとスイス」について書き殴る
[2014-3-2] 本日は、日曜日と言う事も有りまして、週末恒例の来週のドル円マーケットについて戦略を建ててみたいと思います。
まず、来週のマーケットで主要な話題として登場してくる事柄について、「ウクライナ情勢」「米雇用統計」が二本柱として考えられます。
個人的に興味が有る点については、「ユーロスイスフラン(ユーロスイス)」の動きで、先週末の動きで、下限導入以降で最も下限割れを狙いやすい材料がウクライナ情勢しかり、ECBによる更なる金融緩和観測しかりで揃い始めており、現在の水準もスイス砲が打たれる直前まで推移してきている事から、板の薄い時間帯を狙ってのファンド勢の攻勢には“かなり”注意しておく必要があると考えております。
ユーロスイスフランが下限を設けた経緯としては、知っての通り、リーマンショック・サブプライムショックを期に、欧州各国における負債問題が浮上し、ギリシャ・イタリア・ポルトガル・スペインなど、次々に債務問題が浮き彫りになり、「ドイツがEUを離脱する」とまで囁かれたためです。
その資金の逃げ場としてターゲットになったのがスイスで、どこまでも買い進められるスイスフランに対して、スイス銀行は仕方なく市場介入プラス無制限の下限導入(1.20)を取り入れる事になりました(この時に、当時のスイス銀行の総裁ヒルデブラント氏の奥さんが、儲けを出して辞任。現在、ヒルデブラント氏ヘッジファンドに入っています)。
しかしながら、歴史を紐解いても、こうした下限を設けた場合に下限を死守できた事は無く、マーケット関係者の間では、いつこの下限が割れるのか?と良く議論されたのですが、それが数年越しに下限に近付いてきた事を受け、再び話題として上ってくるような状況です。
特に、来週には米雇用統計も予定されており、大きな値動きが予想されるなか、もちろん簡単には下限下抜けは考えられませんが、スイス銀行による市場介入は十分に考えられるので、突如とした変動には「スイス」を思い出してみたいところです。
また、さすがに無いとは思いますが、下限下抜けを起こした場合には、ロングポジションのストップは想像を絶するほど溜まっている事が考えられるので、最大級のセリクラが起きた後の戻りは確実に狙ってみたいところだと考えています。
さて、最後にドル円マーケットに話題を移しまして、まずはチャートから見てみたいと思います。
まず、3月に入ったと言う事で、下値探りの展開については本邦輸入業者からの買いオーダーが出る事を注意したいところで、特に101にはビッシリとオーダーが入っているため、底割れの展開となった場合には、反転を大いに期待できる旨いロングポイントとなると考えています。
また、一見チャートは下髭を付けている事から、上昇を示唆させるものとなっていますが、このパターンはオーストラリアドルでこれまで良く見られた、上げそうに見せながら下げるパターンと酷似しており、「下髭を付けたから」と言う理由での安易なロングポジションのホールドは注意しようと思っております。
次に、102を割り込んで先週末のマーケットが引けた事から、朝から狙うは下値のブレイクとなってくる事を頭に入れておき、もし窓空で大幅にカットしてくるようならば、窓埋めもおいしい展開になると考えています。
最後に、基本的にはウクライナ情勢を見ながら、マーケットが落ち込みやすい展開を見せている事から、週頭からは下値探りの展開で、米雇用統計に向けて半ばは調整、そして雇用統計で今月の流れを占う流れとなりそうだと考えています。
雇用統計は、いつものように数値次第でエントリーを組む事になりますが、来週は新しい月となりますので、何とか週前半にまとまった利益を出し、週末の統計で「稼がなければならない」と言う状況は免れたいと考えています。
戻りが期待できるポイントが沢山あるので、できれば100円割れを見てみたいところでは有りますが、下値目途としては、例えばウクライナからEUとロシアの対立のような流れにならなければ、最大の下げ余地でみても100.2が限界なのかな?と考えております。
来週は、月頭で忙しくなりますが、マーケット参加者の皆様も一緒に戦って参りましょう☆
くれぐれも、危険なマーケット状況になった場合には、ポジションの管理には注意をして頂ければと思います。
[2014-3-2] 本日は、日曜日と言う事も有りまして、週末恒例の来週のドル円マーケットについて戦略を建ててみたいと思います。
まず、来週のマーケットで主要な話題として登場してくる事柄について、「ウクライナ情勢」「米雇用統計」が二本柱として考えられます。
個人的に興味が有る点については、「ユーロスイスフラン(ユーロスイス)」の動きで、先週末の動きで、下限導入以降で最も下限割れを狙いやすい材料がウクライナ情勢しかり、ECBによる更なる金融緩和観測しかりで揃い始めており、現在の水準もスイス砲が打たれる直前まで推移してきている事から、板の薄い時間帯を狙ってのファンド勢の攻勢には“かなり”注意しておく必要があると考えております。
ユーロスイスフランが下限を設けた経緯としては、知っての通り、リーマンショック・サブプライムショックを期に、欧州各国における負債問題が浮上し、ギリシャ・イタリア・ポルトガル・スペインなど、次々に債務問題が浮き彫りになり、「ドイツがEUを離脱する」とまで囁かれたためです。
その資金の逃げ場としてターゲットになったのがスイスで、どこまでも買い進められるスイスフランに対して、スイス銀行は仕方なく市場介入プラス無制限の下限導入(1.20)を取り入れる事になりました(この時に、当時のスイス銀行の総裁ヒルデブラント氏の奥さんが、儲けを出して辞任。現在、ヒルデブラント氏ヘッジファンドに入っています)。
しかしながら、歴史を紐解いても、こうした下限を設けた場合に下限を死守できた事は無く、マーケット関係者の間では、いつこの下限が割れるのか?と良く議論されたのですが、それが数年越しに下限に近付いてきた事を受け、再び話題として上ってくるような状況です。
特に、来週には米雇用統計も予定されており、大きな値動きが予想されるなか、もちろん簡単には下限下抜けは考えられませんが、スイス銀行による市場介入は十分に考えられるので、突如とした変動には「スイス」を思い出してみたいところです。
また、さすがに無いとは思いますが、下限下抜けを起こした場合には、ロングポジションのストップは想像を絶するほど溜まっている事が考えられるので、最大級のセリクラが起きた後の戻りは確実に狙ってみたいところだと考えています。
さて、最後にドル円マーケットに話題を移しまして、まずはチャートから見てみたいと思います。
まず、3月に入ったと言う事で、下値探りの展開については本邦輸入業者からの買いオーダーが出る事を注意したいところで、特に101にはビッシリとオーダーが入っているため、底割れの展開となった場合には、反転を大いに期待できる旨いロングポイントとなると考えています。
また、一見チャートは下髭を付けている事から、上昇を示唆させるものとなっていますが、このパターンはオーストラリアドルでこれまで良く見られた、上げそうに見せながら下げるパターンと酷似しており、「下髭を付けたから」と言う理由での安易なロングポジションのホールドは注意しようと思っております。
次に、102を割り込んで先週末のマーケットが引けた事から、朝から狙うは下値のブレイクとなってくる事を頭に入れておき、もし窓空で大幅にカットしてくるようならば、窓埋めもおいしい展開になると考えています。
最後に、基本的にはウクライナ情勢を見ながら、マーケットが落ち込みやすい展開を見せている事から、週頭からは下値探りの展開で、米雇用統計に向けて半ばは調整、そして雇用統計で今月の流れを占う流れとなりそうだと考えています。
雇用統計は、いつものように数値次第でエントリーを組む事になりますが、来週は新しい月となりますので、何とか週前半にまとまった利益を出し、週末の統計で「稼がなければならない」と言う状況は免れたいと考えています。
戻りが期待できるポイントが沢山あるので、できれば100円割れを見てみたいところでは有りますが、下値目途としては、例えばウクライナからEUとロシアの対立のような流れにならなければ、最大の下げ余地でみても100.2が限界なのかな?と考えております。
来週は、月頭で忙しくなりますが、マーケット参加者の皆様も一緒に戦って参りましょう☆
くれぐれも、危険なマーケット状況になった場合には、ポジションの管理には注意をして頂ければと思います。