ドル円とウクライナ

 [2014-3-3] 本日のマーケットは、想定通りの下攻めスタートとなっておりますが、私、朝の5時50分まで仕事をしながらオープンを待っておったのですが、その後、意識がありません(涙)。完全に寝てしまっておりました。

 そのため、アラーム設置すらせず眠りに落ちていた事から、11時に飛び起きましたが時すでに遅し、マーケットは窓を開けて下方向の動きとなっている事を確認、そしてニュースを拾い集めて戻りを狙うまでも無く再度眠りに入り1時起床となっています。

 現在4時8分前ですが、頭痛と戦いながらの更新となっており、さらに5時からは打ち合わせと、もう何が何やら分からない状況になってきておりますが、本日もマーケットについて私の感想をベースにして書いてみたいと思います。

 まずは、先日作成したドル円の4時間足チャートからです。

2014年3月2日ドル円4時間足チャート

 先日の時点で、ドル円チャートが下髭連発をしていた事で、「これはオーストラリアドルで良く見られる上げながら下げる展開では?」と言うお話をさせて頂いておりましたが、案の定、底ぬけてと言う事で、現在の安値は101.25と、101.2のフローをカットせずに反転を見せた形となっています。

 101.2には、恐らく厚めのストップが用意されているので、逆張りロングで戻りを狙うのであれば、101.1~100.0の間で1回と、101.0~100.7辺りまでで1回と言った見通しが建てられます。

 さて、このように上値が重くなった材料としては、ロシア軍によるウクライナ情勢への介入ですが、介入だけならば良かったのかも知れませんが、これに対してNATO軍始め、ヨーロッパ・イギリス・アメリカ等も反発の意を示している事から、最悪、ロシア対NATO軍と言う構想まで浮かんでくるから、気軽に投資をしている場合ではありません。

 特に、日本の立場はさらに微妙で、ロシアからエネルギー(ガス)の供給や、北方領土問題の解決に向けて進展を見せていただけに、今回の状況においての立場取りは非常に難しくなっております。

 アメリカ関係者による噂によると、「ロシアに対して何等かの経済制裁を行う」と言ったものも飛び出しており、さらに状況は悪化路線を辿ろうとしています。

 恐らく、結果は世界による圧力を受けて、ウクライナ情勢はロシア軍による治安安定程度で終わり、安定へと向かう事が考えられるのですが、その様な状況下においても日本に対しての益は一切無いと言う状況。

 この現状を日本の交渉術において納める事ができたならば、それは大きな功績となるでしょうが、アメリカの後ろに隠れて、アメリカの意向に沿う日本ではそれも考えられないでしょう。

 そうなると、マーケット的に考えると残るものはロシアとの関係悪化を受けてのエネルギー価格の高騰で、国民生活においては電気料金の引き上げが更に加速して来る事も想定しておく必要がありそうです。

 電気料金の引き上げは、大型企業にとって非常に大きな問題となり、それはそのまま中小企業が飲む形で推移する傾向があります。

 そうなると、消費税増税を控えた中で、中小企業の被る度合いが大きくなり、厳しい状況に立たされた中で技術者の海外流出等にも目を配っていかなければいけないでしょう。

 さて、少し大きく話が脱線しているので再びマーケットの話に戻しますと、現在の状況では買い材料は無く、どちらかと言うと、ストップ刈り待ちと言ったところがメインとなっており、ストップを刈ったポイントこそが大きな反転を狙えるエントリーポイントと言えそうです。

 そこで、先ほど紹介した101を基準にした戦いとなってくる訳ですが、この流れの中で雇用統計前に100円をカットするような場合には、かなり強い戻りが想定されるので、100円付近まで市場不安心理から落ち込んだ場合には、これ見よがしに買ってやろうと考えております。

 悪魔で、今回のウクライナ問題は何も無く終わる。どの国にとってもロシアとのウクライナでの衝突は旨味はありませんからね。

 市場の不安心理の行き過ぎは即ち売られすぎとなるので、そのようなポイントこそがロングポイントとなり、もし雇用統計の改善が見られたならば、ロングでそれなりの益は狙える事も頭に入れてみたいと思います。

 最後に、3月が下髭の陽線となるような展開を見据えているので、月末にかけてのドル需要にも注目して今月は戦ってみたいと思います。

ドル円4時間足のチャート

 さて、後半はいつものようにドル円の4時間足チャートです。

2014年3月3日ドル円4時間足チャート

 本日は、時間の関係上チャートだけですが、ウクライナ情勢で悪化したデータが出た場合には、マーケット全体が重いので注意をして頂ければと思います。