チャートの理解と現状

 [2014-3-1] 本日は、土曜日と言う事で現在のマーケットについてのお話はおいておいて、チャート、特にローソク足について紹介してみたいと思います。

 チャートにおいて、多くの方がローソク足を見ていらっしゃると思うのですが、少し気を付けるだけで思いもよらぬ効果を発揮する方法があります。

 それは、「自分の使っている時間軸にプラスした時間軸のチャートを見る」と言う方法です。

 何を言っているのか分からないと思うので、もう少し具体的に解説を致しますと、例えば、私の場合にはメインとして使用している時間軸は30分足で、このブログでは、いつも4時間足ベースにチャート解説をしていますが、トレード中にはほとんど使用する事はありません。

 しかし、4時間足を見なくても、強く意識し4時間足の形をイメージしています。

 もう少し突っ込むと、4時間足ベースでトレードをされている方は、4時間足の形状を見ているのですが、この形状を見てエントリーを行う方も多くいます。

 そのため、マーケットを動かしたい方々は、4時間足レベルのローソク足の足付けについて、例えば16時に向けて、大きな売買を行いローソク足を巡る戦いを行います。

 少し複雑になってきたので整理しますと、普段30分足レベルでマーケットを追いかけていても、4時間足の攻防を意識していると言う事が言いたかったのです。

 これを具体的に紹介すると、例えば、15時30分に4時間足レベルにて大きな陰線が登場していたとします(確定足ではありません)。

 しかしながら、マーケットは売られすぎの状況で、買い勢力も強く何時反転するのかを狙うタイミングで有ったとします。

 このような場合において、15時30分から16時にかけての30分足で、大きな陽線が発生し16時に確定足となりました。

 こうしたケースでは、16時以降に4時間足を見たトレーダーは、大きな下髭を付けた陰線、または陽線を目にする事になり、それは反転の兆しだと考えてロングでエントリーする事になるでしょう。

 つまりは、30分足レベルの戦いが4時間足レベルの戦いへと大きく影響している事が分かると思うのですが、このような事をヘッジファンドがマーケットでは幾度となく行っている訳です。

 もちろん。4時間足レベルのチャート形状を変更する資金よりも、30足レベルでチャート状況を変更する資金の方が、圧倒的に少なくて済みますからね。

 さて、基本的なつながりを理解して頂けたところで、本日の本題に入りたいと思います。

 それでは、先日のマーケットは何を意識したマーケットだったか分かりますか??

 そうですね。月末と言う事も有り、月足レベルのチャート形状を争う戦いがそこには有ったのです。

 102円をカットして終わった先日の引けに向けての動きについて、これは来月に向けての継続を示唆するものであるように私は見えております。

 明日は、実際にマーケットに関して見通しを建てながら、チャートについても書いてみたいと思いますが、このように短い時間軸を見ていても、長期時間軸の争いについて目をやり、今現在何についての戦いが行われているのか?を意識しておくと、見えない物が見えやすくなります。