ドル円来週のマーケット

 [2014-8-17] 先日のブログでは「現在のドル円は米国債も見る」と題して、米国債に注意しながらマーケットを追いかけていくことについて紹介させて頂きましたが、本日は、来週のマーケットについて、週末から戦略をたてていきたいと思います。

 もちろん、毎週行っていることですので、通常更新と言った内容になりますので、ご了承頂ければと思います。

 さて、早速マーケットについてですが、どうやら週末出ているニュースを見ておりますと、ウクライナ情勢について決してが“良い”とは言えず、この問題が週頭から上値を抑え、下値追いの展開になることを想定しております。

 次に、来週発表の経済指標予定表を見てみますと、イギリスから発表が予定されている物価に関して注目しておくことはもちろんのことですが、やはり、週末のジャクソンホールのイエレン・ドラギ氏の演説には大きな注目が集まることになるでしょう。

 バーナンキ元FRB総裁が追加金融緩和を示唆したことは既に懐かしくなりつつありますが、現在の焦点は金融引き締めの時期になってきます。

 ECBのドラギ氏はハト派的なコメントを出してくることは、ほぼ間違い無いと思いますが、そこでイエレン総裁からタカ派よりの発言が出るとするならば、ユーロドルに関して大きくドル買いへとシフトする可能性があることも頭においておきたいところだと考えております。

 最後に週全体の流れについてですが、週末のジャクソンホールについては、やはり「イエレン総裁から金融引き締めの時期が出るのでは?」と言う期待上げの材料が絡んでくる可能性があり、週半ばに掛けての期待上げ(ドル円上昇)の可能性があるように考えています。

 日本企業からのドル売りオーダーも絡むことから、日本時間に102.3以上での推移であればNYタイムにドル売り円買いで待機してみたいと言う、レンジトレードを基本にしてみるつもりです。

 また、日本企業の月末オーダー絡みの上値の重さもありますが、101円台では日本の輸入筋からのドル買いと、銀行筋からのドル買いが分厚く入ってきています。

 全体的に週明け下向きで半ばに掛けて上値追い、週末はジャクソンホール次第、と言う大きな流れを持ってトレードを組み立ててみたいと思います。

ドル円4時間足のチャート

 さて、後半はいつものドル円チャートだけ更新させておきたいと思います。

2014年8月17日ドル円4時間足チャート

 上のチャート(ドル円4時間足)を見て頂けると分かるように、上値は短期トレンドラインに抑えられる形となっておりますが、このトレンドラインについては、それほど強く意識しておりません。

 一本、上下に髭を付けて底打ち感を示すローソクが出ているものの、全体的には底打ち感が見られず、個人的には、この下値ラインをカットして102の壁辺りでオプション防衛ラインに当たってきても良いのかな?と言う見通しを持つチャートに見えています。

 全体的にチャートはトレンドを示唆するような状況にはありませんが、ジャクソンホールやウクライナ情勢などで一喜一憂するケースも考えられるので、急な動きには反発を狙ってみたいと考えています。

 それでは、お忙しいと思いますが、来週も張り切って参りましょう。