「重要指標連続だった相場」について書き殴る
[2014-8-2] 今週のトレードは、皆様、本当にお疲れ様でした。
私も、本当に寝不足が続き、チャートを見ていて吐き気がするほどの1週間だったのですが、何度かストップは巻かれたものの値幅が出たことで、数ヶ月ぶりに「今週は利益が乗ったな!」と満足ができる1週間となりました。
私のトレードや生活について興味を持っておられる方も少ないと思いますので(笑)、早速ですが、今週のマーケットを振り返っていきたいと思います。
上は、先週の日曜日に作成していたドル円の4時間足チャートになります。
今週は大きな経済指標発表やFOMCなどが予定されていたため、先週の時点において「チャートは参考にしないトレードを組み立てる」と言うことを紹介させて頂いておりましたが、案の定、チャート上は「レンジブレイクが行われた上昇が有った」と言う後付けで辻褄が通る状況となりました。
さて、ドル円マーケットを簡単に振り返ってみますと、週前半に強気の上昇が起き、その後、大型経済指標などの影響を受けて久しぶりの強気の上昇を見せ、上値を叩かれた中で米雇用統計が予想を下回ったということで、下押しで引ける形となりました。
まず、この上昇の起点となったものと言えば「米GDPの結果」を抜きにして語ることはできないでしょう。
米GDPは「ADP雇用統計の15分後に発表される」と言う、本当に怖い展開で行われた訳ですが、案の定、マーケットはADP雇用統計の数値「21.8万人(予想23.0万人)」と言う結果に強い反応せず、「GDP発表を待つ」と言う展開になりました。
そこで発表されたGDPの結果は、なんと「+4.0%(予想+3.0%)」で、さらに前回値を「-2.1%(先月発表-2.9)」と前回値についても上方修正が行われました。(経済指標グラフ:米GDPグラフへ、ADP雇用統計グラフへ)
前回値が弱かったGDPであっただけに、この結果についてADPを無視するように反応を見せたドル円マーケットは、一気に上値を伸ばし103円台を伺うところまで続伸することになりましたが、この後ろ盾としてはFOMCでの「タカ派内容」と言うものも存在しています。
今回の会合では、「インフレ率はいくぶん長期的目標に近づいた」「2%以下のインフレが長期化する確率はいくらか低下」とする文面が盛り込まれ、弱い住宅指標に関する文面もあったものの、マーケットは一気に「利上げ時期が早まるのでは?」と言うムードとなりました。
こうした展開についてFRBメンバーは焦っていたに違いありませんが、それもそのはず、こうしたFRB関連と米国関連の強気の状況が、米株価へと影響し、米国債が売り込まれ利回りが上昇する中で、米株は300ポイントもの下落となったためです。
この状況について良く分からない方のために解説を入れておくと、米国債が売られる状況はリスクオン状況となり、通常さらに高利回りとなる株や新興国通貨などが買われ、マーケットに安心感が生まれる訳ですが、今回のケースでは、米国の株が買われるどころか、一気に売り込まれるという状況をみることになりました。
これは、劇薬とも言われる「アメリカの量的緩和の影響」そのものなのですが、もしも「米非農業部門雇用者数まで良い数値であったなら?」恐らく「FRBメンバーは完全に責任追及を受ける展開」と言うのもありえたでしょう(経済指標グラフ:米非農業部門雇用者数グラフへ)。
と言うのも、先週は既にGDPでの反応を受けて、マーケットは「米国の良い経済指標 ⇒ 米国債売り・株売り」の反応となることを学習してしまっていたため、これまでのように、「量的緩和の影響があるから、良い経済指標だった場合にはどのように売買を行うべきなのか?」と言うトレーダーの迷いが無くなってしまっていました。
そこに、良い経済指標結果であったとするならば、株価が「再び300ポイントほどの大崩れ」と言う結果も容易に想像されました。
こうやって、全体的に今週を振り返ってみますと、「結果的にはバランスの取れた経済指標の結果であったな」と思うわけですが、雇用統計が思わしくなかったものの、裏では米企業の業績は、軒並み予想を上回るような好結果が続出しています(アマゾンは投資しすぎで例外です)。
このまま「来月の雇用統計についても悪いであろう」と考えることについて、今回の発表が1日の発表となったことから、アメリカ得意の後日申請が大量に入り、来月の発表で「実は、先月の数値は悪くなく、発表後の駆け込みで3万人増えました!」なんて言うこともあるのでは?と見ています。
実質、天候の悪化で就業に影響が出たのは1万人だったと言うことも考えると、もしかすると来月はいよいよ「上方修正が行われる可能性が出てきているな」と考えながら今週のマーケットはクローズしました。
来週のマーケットについては、いつものように明日更新させて頂きたいと思いますが、今週末は、できる事なら来週に備えて「6時間は眠りたい」ところなのですが、なにぶん、兼業トレーダーには睡眠時間がありませんよね(涙)。
[2014-8-2] 今週のトレードは、皆様、本当にお疲れ様でした。
私も、本当に寝不足が続き、チャートを見ていて吐き気がするほどの1週間だったのですが、何度かストップは巻かれたものの値幅が出たことで、数ヶ月ぶりに「今週は利益が乗ったな!」と満足ができる1週間となりました。
私のトレードや生活について興味を持っておられる方も少ないと思いますので(笑)、早速ですが、今週のマーケットを振り返っていきたいと思います。
上は、先週の日曜日に作成していたドル円の4時間足チャートになります。
今週は大きな経済指標発表やFOMCなどが予定されていたため、先週の時点において「チャートは参考にしないトレードを組み立てる」と言うことを紹介させて頂いておりましたが、案の定、チャート上は「レンジブレイクが行われた上昇が有った」と言う後付けで辻褄が通る状況となりました。
さて、ドル円マーケットを簡単に振り返ってみますと、週前半に強気の上昇が起き、その後、大型経済指標などの影響を受けて久しぶりの強気の上昇を見せ、上値を叩かれた中で米雇用統計が予想を下回ったということで、下押しで引ける形となりました。
まず、この上昇の起点となったものと言えば「米GDPの結果」を抜きにして語ることはできないでしょう。
米GDPは「ADP雇用統計の15分後に発表される」と言う、本当に怖い展開で行われた訳ですが、案の定、マーケットはADP雇用統計の数値「21.8万人(予想23.0万人)」と言う結果に強い反応せず、「GDP発表を待つ」と言う展開になりました。
そこで発表されたGDPの結果は、なんと「+4.0%(予想+3.0%)」で、さらに前回値を「-2.1%(先月発表-2.9)」と前回値についても上方修正が行われました。(経済指標グラフ:米GDPグラフへ、ADP雇用統計グラフへ)
前回値が弱かったGDPであっただけに、この結果についてADPを無視するように反応を見せたドル円マーケットは、一気に上値を伸ばし103円台を伺うところまで続伸することになりましたが、この後ろ盾としてはFOMCでの「タカ派内容」と言うものも存在しています。
今回の会合では、「インフレ率はいくぶん長期的目標に近づいた」「2%以下のインフレが長期化する確率はいくらか低下」とする文面が盛り込まれ、弱い住宅指標に関する文面もあったものの、マーケットは一気に「利上げ時期が早まるのでは?」と言うムードとなりました。
こうした展開についてFRBメンバーは焦っていたに違いありませんが、それもそのはず、こうしたFRB関連と米国関連の強気の状況が、米株価へと影響し、米国債が売り込まれ利回りが上昇する中で、米株は300ポイントもの下落となったためです。
この状況について良く分からない方のために解説を入れておくと、米国債が売られる状況はリスクオン状況となり、通常さらに高利回りとなる株や新興国通貨などが買われ、マーケットに安心感が生まれる訳ですが、今回のケースでは、米国の株が買われるどころか、一気に売り込まれるという状況をみることになりました。
これは、劇薬とも言われる「アメリカの量的緩和の影響」そのものなのですが、もしも「米非農業部門雇用者数まで良い数値であったなら?」恐らく「FRBメンバーは完全に責任追及を受ける展開」と言うのもありえたでしょう(経済指標グラフ:米非農業部門雇用者数グラフへ)。
と言うのも、先週は既にGDPでの反応を受けて、マーケットは「米国の良い経済指標 ⇒ 米国債売り・株売り」の反応となることを学習してしまっていたため、これまでのように、「量的緩和の影響があるから、良い経済指標だった場合にはどのように売買を行うべきなのか?」と言うトレーダーの迷いが無くなってしまっていました。
そこに、良い経済指標結果であったとするならば、株価が「再び300ポイントほどの大崩れ」と言う結果も容易に想像されました。
こうやって、全体的に今週を振り返ってみますと、「結果的にはバランスの取れた経済指標の結果であったな」と思うわけですが、雇用統計が思わしくなかったものの、裏では米企業の業績は、軒並み予想を上回るような好結果が続出しています(アマゾンは投資しすぎで例外です)。
このまま「来月の雇用統計についても悪いであろう」と考えることについて、今回の発表が1日の発表となったことから、アメリカ得意の後日申請が大量に入り、来月の発表で「実は、先月の数値は悪くなく、発表後の駆け込みで3万人増えました!」なんて言うこともあるのでは?と見ています。
実質、天候の悪化で就業に影響が出たのは1万人だったと言うことも考えると、もしかすると来月はいよいよ「上方修正が行われる可能性が出てきているな」と考えながら今週のマーケットはクローズしました。
来週のマーケットについては、いつものように明日更新させて頂きたいと思いますが、今週末は、できる事なら来週に備えて「6時間は眠りたい」ところなのですが、なにぶん、兼業トレーダーには睡眠時間がありませんよね(涙)。