「問題続々1週間の為替」について書き殴る
[2014-7-26] 本日は土曜日と言う事でマーケットは止まっていますが、いつものようにドル円マーケットを中心に今週のマーケットについて振り返ってみたいと思います。
まずは、先週末に作っておいたドル円4時間足チャートをご覧ください。
値幅は「101.2～101.9」と言う0.7円に収まると言う非常に狭い値動きを引き続き継続しているドル円相場ですが、上のチャートで言うところの「本邦の輸入系・輸出系企業からのオーダーラインをバックにしたレンジ状況は継続」と言う流れの1週間であったように思います。
明日またチャートを作った時に書き入れる予定ですが、今週は101.6にて本邦輸出系企業が売りオーダーを入れてきており、若干ですが上値の重さが軽くなったところに、木曜日・金曜日と掛けて上値追いが行われました。
しかしながら、102.0と102.3を背にした「大型」と言われている輸出系から円買いオーダーを前に、マーケットは買い進めることはどうしてもできず、上値は101.9辺りで止まっている、最近のマーケットで良く見られているレンジパターンとなりました。
さて、話はチャートからニュースなどのを基にした、ファンダメンタルズのお話へと変わっていきたいと思いますが、今週は、ウクライナ問題・イスラエル問題・アルゼンチンデフォルト問題・ポルトガル銀行問題と、様々な不安材料が顔を覗かせた一週間となりました。
特に、こうした動きは、マイナス金利を導入した「ユーロ」をベースに影響を見せており、地政学的リスクが考えられる、ウクライナ問題にポルトガル銀行問題と重なったこともあり、ユーロに関しては売りで反応を見せています。
また、ノルウェー政府が発表しているテロのリスクが来週週明け月曜日(28日)と言う発表があることから、「一時的にユーロの打ち込みが起こるかも？」と言うマーケット状況は頭に入れておきたいと、今の時点から考えています。
もう少し先ほど紹介している話題へと目を向けていきたいと思いますが、ウクライナ問題(飛行機撃墜)について、マーケットの焦点は「アメリカが派兵するかどうか？」に焦点を当てているため、ノーベル平和賞を受賞しているオバマ大統領が「派兵の決断ができるわけない」と高をくくっている状況と見ています。
つまりは、今になってノーベル平和賞が、ロシアにとっても、マーケットにとっても波乱がおきにくい「足枷」となっている状況で、マーケター達も大きくリスクオフへと舵を切らない(切る必要が無い)と判断しているように見えています。
米国債は比較的買いで反応を見せていますが、そこまで強い買い需要も起きておらず、QE終了と共にウクライナ情勢が好転するようであれば、年末に掛けての米国債利回り上昇により、ドル円が上サイドへとブレイクを見せる可能性があることも頭においておきたいと考えています。
次に、イスラエルにおける戦闘問題ですが、これは「難民の避難先を攻撃してしまった(避難地はイスラエル側へとGPS情報と共に送信していたので、意図的に攻撃したとの見方も)」との事で、世論は大きくイスラエル非難へと移っていく可能性があります。
イスラエル問題は、アメリカの資金を握っているユダヤ人問題にまで波及してくるため、アメリカは強気で非難声明を出してくる事は無いと思いますが、国連やエジプトなどを通して、「ゆっくりと終結方向へと向かうのでは？」と言う見方を投資家は考え始めています。
次に、私が最も注目しているポルトガルの銀行問題ですが、これは泥沼化してくることが予想されており、先がまだ見えていないことから「ユーロが売りで反応していることが説明できるのでは？」と考えています。
今後、イスラエル・ウクライナの話題が下火になるころに、今は健全をアピールしているギリシャと共に、またマーケットの話題へ上ってくることを頭の片隅においておきたいと考えています(イタリアについても「4月予想のGDP0.8に到達しない」との話が出ています)。
最後に、アルゼンチンのデフォルト問題ですが、これは米ファンドが再び期間を延長させてくることが考えられるので、恐らくは、「話題先送り」と言う状況を想定しているのですが、マーケターの多くは「デフォルトが起こったとしても、マーケットに大きな影響は無い」と考えているようです。
こうした不安材料が数多く発表された一週間となりましたが、結局マーケットは不安材料の終結を同時に予想する展開となり、米国債に関しても小さな上下で済んでいます。
また明日に来週の戦い方を考えていく予定はしておりますが、来週は、米国の大型指標が乱れ飛ぶので、正直なところ今の段階から怖い1週間になることを考え始めています。
それでは、お時間がある方は、また明日お会いしましょう！！良い週末を！！
[2014-7-26] 本日は土曜日と言う事でマーケットは止まっていますが、いつものようにドル円マーケットを中心に今週のマーケットについて振り返ってみたいと思います。
まずは、先週末に作っておいたドル円4時間足チャートをご覧ください。
値幅は「101.2～101.9」と言う0.7円に収まると言う非常に狭い値動きを引き続き継続しているドル円相場ですが、上のチャートで言うところの「本邦の輸入系・輸出系企業からのオーダーラインをバックにしたレンジ状況は継続」と言う流れの1週間であったように思います。
明日またチャートを作った時に書き入れる予定ですが、今週は101.6にて本邦輸出系企業が売りオーダーを入れてきており、若干ですが上値の重さが軽くなったところに、木曜日・金曜日と掛けて上値追いが行われました。
しかしながら、102.0と102.3を背にした「大型」と言われている輸出系から円買いオーダーを前に、マーケットは買い進めることはどうしてもできず、上値は101.9辺りで止まっている、最近のマーケットで良く見られているレンジパターンとなりました。
さて、話はチャートからニュースなどのを基にした、ファンダメンタルズのお話へと変わっていきたいと思いますが、今週は、ウクライナ問題・イスラエル問題・アルゼンチンデフォルト問題・ポルトガル銀行問題と、様々な不安材料が顔を覗かせた一週間となりました。
特に、こうした動きは、マイナス金利を導入した「ユーロ」をベースに影響を見せており、地政学的リスクが考えられる、ウクライナ問題にポルトガル銀行問題と重なったこともあり、ユーロに関しては売りで反応を見せています。
また、ノルウェー政府が発表しているテロのリスクが来週週明け月曜日(28日)と言う発表があることから、「一時的にユーロの打ち込みが起こるかも？」と言うマーケット状況は頭に入れておきたいと、今の時点から考えています。
もう少し先ほど紹介している話題へと目を向けていきたいと思いますが、ウクライナ問題(飛行機撃墜)について、マーケットの焦点は「アメリカが派兵するかどうか？」に焦点を当てているため、ノーベル平和賞を受賞しているオバマ大統領が「派兵の決断ができるわけない」と高をくくっている状況と見ています。
つまりは、今になってノーベル平和賞が、ロシアにとっても、マーケットにとっても波乱がおきにくい「足枷」となっている状況で、マーケター達も大きくリスクオフへと舵を切らない(切る必要が無い)と判断しているように見えています。
米国債は比較的買いで反応を見せていますが、そこまで強い買い需要も起きておらず、QE終了と共にウクライナ情勢が好転するようであれば、年末に掛けての米国債利回り上昇により、ドル円が上サイドへとブレイクを見せる可能性があることも頭においておきたいと考えています。
次に、イスラエルにおける戦闘問題ですが、これは「難民の避難先を攻撃してしまった(避難地はイスラエル側へとGPS情報と共に送信していたので、意図的に攻撃したとの見方も)」との事で、世論は大きくイスラエル非難へと移っていく可能性があります。
イスラエル問題は、アメリカの資金を握っているユダヤ人問題にまで波及してくるため、アメリカは強気で非難声明を出してくる事は無いと思いますが、国連やエジプトなどを通して、「ゆっくりと終結方向へと向かうのでは？」と言う見方を投資家は考え始めています。
次に、私が最も注目しているポルトガルの銀行問題ですが、これは泥沼化してくることが予想されており、先がまだ見えていないことから「ユーロが売りで反応していることが説明できるのでは？」と考えています。
今後、イスラエル・ウクライナの話題が下火になるころに、今は健全をアピールしているギリシャと共に、またマーケットの話題へ上ってくることを頭の片隅においておきたいと考えています(イタリアについても「4月予想のGDP0.8に到達しない」との話が出ています)。
最後に、アルゼンチンのデフォルト問題ですが、これは米ファンドが再び期間を延長させてくることが考えられるので、恐らくは、「話題先送り」と言う状況を想定しているのですが、マーケターの多くは「デフォルトが起こったとしても、マーケットに大きな影響は無い」と考えているようです。
こうした不安材料が数多く発表された一週間となりましたが、結局マーケットは不安材料の終結を同時に予想する展開となり、米国債に関しても小さな上下で済んでいます。
また明日に来週の戦い方を考えていく予定はしておりますが、来週は、米国の大型指標が乱れ飛ぶので、正直なところ今の段階から怖い1週間になることを考え始めています。
それでは、お時間がある方は、また明日お会いしましょう！！良い週末を！！