ドル円7月3週マーケット

 [2014-7-13] 先日のFXブログで、先週出てきたマーケットの話題と下落について紹介させて頂きましたが、本日は来週のマーケットを考え、戦略を練ってみたいと思います。

 まず、来週一週間の経済指標を見ていただけますと、火曜日に小売系、水曜日に物価系、木曜日に住宅・雇用系、金曜日に消費者系と、米国の経済状況を示す中規模指標がコンスタンスに発表されます。

 これについて、先週のFRBメンバー発言から、メンバーの意見が真っ二つに割れている事から、市場も一喜一憂してくる可能性が考えられます。

 つまりは、通常よりも注目度が高くなってくることが考えられる訳ですが、ポルトガルの銀行問題から更なる悪いニュースが飛び出してきた場合には、こうした指標についてマーケットが無視をした動きをする可能性もあるので注意が必要だと意識しています。

 次に、マーケットは全体的に値幅が出ていない事から、下で紹介している本邦系からのオーダーを目安に動いてくることを十分に意識しておく必要があると考えています。

 例えば、ポルトガル関連の話題で「円買い・米国債買い・金買い」が進行し、101.0を割り込む動きが出て、下値で推移しているケースで、NYタイム後半へと差し掛かった場合、日本時間に掛けては本邦系輸入業者からのドル買いオーダーについてマーケットが意識し始めることが考えられます。

 それは、戻りのタイミングを日本時間午前に合わせてくることへと繋がるため、「買い」の意識で望むつもりをしております。

 特に、15日が絡む火曜日については、先週末の引け方が下攻めスタートを認識させるものであっただけに、下値拾いにはやりやすい相場が起こりやすい状況であると考えています。

ドル円4時間足のチャート

 続いてドル円4時間足チャートです。

2014年7月13日ドル円4時間足チャート

 ドル円チャートでは下限ラインとして輸入系参入ラインが101.2に走っていますが、このライン以下ではエネルギー系企業からのドル需要が活発化しており、101を割り込むようであれば、ドル買いの動きが強くなることが予想されます。

 そのため、先週にもあったように、101を防衛しての極端な買いオーダーが出た訳ですが、マーケットの良くある傾向ではダブルボトムを作るかの争いを起こすために、再度下値確認の動きが出やすいパターンでもあるので、その辺りが1つのトレーディングポイントになると考えています。

 また、上値では102円辺り手前から徐々に輸出系からのオーダーが入りやすく、日本政府関連から「これ以上の円安は厳しい」や「安定的なレートが好ましい」と言った話も出ている事から、上値は上値で重いがあり値幅が出にくい展開を想定しています。

 しかしながら、下値ではどうしても打ち込みに限りが見えることから、材料により短期的に動いた流れと言うのは、反転を狙ってみても面白いと考えています。