意見対立が目立つ相場

 [2014-7-19] 今週はマーケット関連の話題は沢山出ましたが、値動きにはそれほど大きく反映されない状況になりましたが、土曜日と言うことで元気にブログ更新をいきたいと思います。

 まずは私の個人的な状況についてですが、今年から兼業トレーダーとしてマーケットに関わっているのですが、本業事業の他、1つのマネージメント業務を行っています。

 それに加えて、2つの不動産・輸出関連の新規企業立ち上げ案件について、外部からの誘いを受け8月から本格的な打ち合わせが行われる事になり、先日から本気で「ショートスリパーとなる方法」について調べている状況です(笑)。

 忙しいことはありがたい話ではあるのですが、マーケット観が鈍る事について怖くなり始めており、現在は「昔とった杵柄」でトレードをしている状況と言っても過言では無いように考えています。

 そのため、万が一、現状のマーケットに対して大幅にずれた事を書き始めたなら、「あっ、FX5を書いている人の相場観も最近ダメだな」と冷たい目線で見て頂ければと思います(涙)。

 しかしながら、スイングトレードの含み益は全く伸びていませんが、月ベースでマイナスを出していない現在、「まだまだ戦える!!」と考えておりますので、どうぞ温かい目で見守って頂ければと思います。

 さて、前置きが長くなってしまいましたが、土曜日と言うことで先週末に想定したマーケットと、先週の動きを考察しながら、明日のマーケット予想について頭を整理していきたいと思います。

2014年7月13日ドル円4時間足チャート

 上のチャートは先週末に作った4時間足レベルでのチャートですが、ご存知の通り、今週は、イエレン総裁のハト派発言・米株価/住宅価格/労働不安説やウクライナ・パレスチナ問題などを材料にした打ち込みが起こり、下値を伺う展開になりました。

 その下押しの過程で、上のチャートに書き加えている輸入系企業からのドル買いオーダーをいくつか巻きましたが、結局、101に置いてある強いドル買いオーダーを巻き込む事はなく、週末の五十日の需要も考慮したショートカバーによる上昇が起こりました。

 マーケットの話題では、どうしてもウクライナでの旅客機撃墜が大きな話題となりがちですが、個人的には先週・先々週と、FRBメンバーや数多くの著名投資家やアナリストなどが言っている「米国の行き過ぎた資産の行方」について感心を持っています。

 要は「米国のインフレ懸念」の話題になってくるのですが、例えば住宅市場の値上がりに対して、サブプライムショック等で痛い目をした銀行関連からのローンの貸し渋りの現状は何処か日本のバブル崩壊後と重なり、投機による上昇の中で国民目線で米経済について考えると、どうしても絶好調とは言えず、イギリスでも見られている「高インフレと低インフレの共存」が起こる可能性すら考え始めています。

 インフレについて懸念が生まれ、行き過ぎた株価や住宅市場の現状についての話題がマーケットに出るとドル円は買いで反応しますが、その一方で、低インフレ懸念が共存していることにより、ドル円の頭は押さえつけられます。

 FRBメンバー全体的に見ても、タカ派の方々は更にタカ派色を強める一方で、ハト派の方々が弱タカ派よりになった程度で、時に意見が大きく二分されているケースも目立ち始めています。

 欧州においてもドイツはマイナス金利や現在の緩和路線を走るECBについて、比較的に強い反対姿勢を示すようになり、IMFとも意見対立も起こり始めています。

 両者は、国ベースで考えるかEUベースで考えるかと言う、重要視するものが違うため、意見が分かれて当然と言えるのですが、ドラギ総裁が言う「バブルが発生しても利上げを行わない可能性がある」、これが口先レベルでは無いとするならば、ドイツの状況についても今後考えていかなければいけないように考える1週間となりました。

 それでは、本日は、先週を振り返って個人的に感じたことを書き殴る形となりましたが、明日は、来週のマーケットを考え、チャートも作ってみたいと思いますので、お時間がある方は来て頂ければと思います。