ドル円7月2週マーケット

 [2014-7-6] 先日のFXブログで、来週のマーケットについて少し触れてしまったので、本日紹介する事は、チャートをメインにして紹介してみたいと思います。

 さて、まずは来週の指標についてですが、FOMC議事録やイギリスの政策金利発表などが予定されていますが、それほどマーケットに対して大きな影響を与える事は無いだろうと想定されます。

 そのため、基本は要人発言や緊急性に関するイラク問題ウクライナ問題などに意識を置いておきたいところですが、イラク情勢に関しては「米国が派兵する事は無い」と言う展開ですし、ロシア・ウクライナに関しても、これ以上の悪化が望ましく無い状況になっている事から、このまま平穏に動いてくる事を想定しています。

 恐らく、私のこの想定はマーケット全体のコンセンサスとなってくる事が考えられるので、新たな状況下へと推移してこない限りは、やはりネタ不足と言った感じの1週間になってくる可能性が考えられます。

 続いて、欧州の情勢についてですが、欧州の金利引き下げ(マイナス金利等)やLTROなど、上値を追いかけるには材料の乏しい中で、下値探りの中で上値は徹底的に叩き込まれる事を想定しています。

 マーケットの揺さぶりによる上攻めは有ったとしても、ユーロドルが1.35付近で推移する中で「それでもやや高い」と言う発言がECB関係者がから漏れている事を考えると、長めの目線では1.30辺りをベースに組み立ててくる事を想定しています。

 ドル円に関しては、GPIFに関する日本政府の動きに付いても気になるところですが、一般投資家が株取引に大量に参加し始めている中で、現在は堅調に推移しているとは言え、米株崩れによる影響についても見ておきたいところだと考えています。

 先日も紹介しましたが、イエレン総裁による発言は、今後マーケットに影響が出るタカ派なものを少しずつ出してくる事が考えられます。

 その中で、ドル買いへと波及しやすいマーケットとなる事が考えられますが、もしも、米株が崩れてくる場合にはドル買いが、そのままリスクオふの流れへと推移して、米国債買いの円買いの動きへと繋がり、日本株価を引き金にしてドル円マーケットが崩れる可能性についても頭の片隅にはしっかりおいておきたいと思っています。

 最後に、全体的に考えると、株価が崩れる話がバンバン出る事も考えにくい状況で、FRB関係者についても、大きなマーケット変動を及ぼすような発言はしてこないはずですので、基本はドル円の上昇で輸出系からのオーダーにどれだけマーケットが立ち向かっていくかを見るようにしてみたいと思っています。

ドル円4時間足のチャート

 ドル円4時間足チャートです。

2014年7月6日ドル円4時間足チャート

 上のチャートを見て頂けると分かるように、102.3、102.5と言う風にドル円にはしっかりとした売りオーダーラインが入ってきており、102.5のストップは少し大き目になっている事を想定しています。

 その次の防衛ラインは102.7と言う重要なテクニカルラインになりますが、それは103.0での大量の円買いオーダーが待ち受けているためです。

 現状では、底堅く狭いレンジを意識しやすい相場ですが、見どころとしては、やはり輸出系のオーダーをどれだけこなせるか?を見て行きたいと考えています。