ドル円は月曜日が鬼門

 [2014-7-20] 先日のFXブログで、先週末までのマーケットの流れを振り返ってみましたが、現状は、マレーシア航空機撃墜の話題を見て動きが起こる形でのマーケットオープンを想定しています。

 日本が月曜日に休日スタートと言うことで、海外勢が日本の投資家を狙いやすい日だと言えます。

 朝からマーケットが狙いに来ていない場合には、何かのニュースに反応しての下押し以外には、特に警戒することは無いように考えておりますが、朝から投機筋が入ったと言うニュースが出るようであれば、細心の注意が必要であるように思っております。

 次に、来週一週間の経済指標を流し見してみると、特に大きな経済指標は予定されていないものの、引き続き米経済状況の推移については追いかける必要がありそうです。

 特に、木曜日に発表が予定されている新規失業保険申請件数など、住宅系の指標に関しては注目が集まりそうで、通常以上に気を配っておきたいところだと考えています。

 先日も少し紹介しておりますが、アナリスト関連から米経済の行き過ぎについてや、株価が崩れる可能性があるとの話題が頻出している事から、米株価動向における、日経平均株価の連動などについても幅広く目を配っていく必要がありそうです。

 最後に、ウクライナ情勢について、「アメリカが派兵をしない」との決断から、リスクオフの動きから一時的に戻りが起きているのが先週末の流れとも言えます。

 そのため、状況悪化による米派兵のニュースが飛び出した場合には、ドル円相場について大きな下落要因となり、通貨全体レベルで考えるとリスクオフの動き、さらにはドル買い優先となることも、頭の片隅においておきたいと考えています。

 最後に、月曜日を乗り越えた場合、流れは安定を見るのであれば、米国債利回り上昇が眺めの目線となってくるので、引き続き底堅く上値を狙う展開を想定し、特に月曜日NYタイム後半辺りからは、火曜日の輸入系からのドル買いオーダーを考えて戦略を練ることを考えています。

ドル円4時間足のチャート

 続いてドル円4時間足チャートです。

2014年7月20日ドル円4時間足チャート

 ドル円チャートは引き続き本邦系からの輸入・輸出ラインが走っておりますが、101.7辺りにネックラインが入る形となり、上値ブレイクに関しては102円をカットしてくることも想定しておきたい形になっています。

 また、上値カットが起きない場合には、結局レンジ相場と落ち着く可能性も否定できないチャート形状で、材料が出ないならば狭い範囲での売買にて組み立てていきたいと考えております。

 それでは、「材料無しに売りは無い」ことを意識して、来週のマーケットに臨んでみたいと思います。

 さて、来週も張り切って参りましょう。