FRB利上げ予想の変化

 [2014-9-20] 先週は109円台を付ける展開で、私としては驚きであったのですが、スイングポジションはかなりの勢いで伸びてくれたおかげで、一部利食いをかけただけでも800pipsの益がゴロゴロと転がり込む展開となりました。

 反発を狙ったショートは半分利食い等を入れていますが、まだ計算していないとは言え、赤になってしまったと思います。

 75円から握っているロングポジションはホールドさせたままにしてあり、米国の利上げと日本の利上げ期待の間での利食いを掛ける予定をしておりましたが、当時の私のノートを見ますと現在の状況で109円は想像すらしておらず、「100円近辺で米金融緩和終了の展開が起こるのでは?」と書き込まれておりました。

 当時の私には「日本側からの金融緩和」という考えが無かったことを考えると、この大きなずれは日本の金融緩和による影響が大きいのでは?という思いが生まれてきます。

2014年9月14日ドル円4時間足チャート

 さて、上は、先週末に私が作っていたドル円の4時間足チャートですが、全く役にたつものではありませんでした。

 こうしてチャートを見て頂けると、私が作ったチャートにマーケットが則しているケースにおいては、私が利益を出しており、逆に想定していたチャートと実際のマーケットが乖離していれば、損失を出していると思って頂いても良いかと思います(笑)。

 たまたまスイングポジションに助けられる状況ですが、来週は、「本当に気を引き締めて掛からなければいけない」と考えております。

 次に、本日は少し面白いグラフを見つけたので紹介させて頂きたいと思います。

2014年9月20日FRB利上げ予想の変化

 上は、海外の方が作成したFRBメンバーの利上げ時期予想の変化予想です。(作成者が分からなかったのでソースが張れませんが、元のデータは次のページです ⇒ Advance release of table 1 of the Summary of Economic Projections to be released with the FOMC minutes )

 上のグラフを見て頂けると、2012時点から2015年の利上げを予想していたメンバーが多かったことが分かりますが、来年の利上げは、ほぼ確実と言っても良い状況にあると言えます。

 特に、2014年に利上げを予想しているメンバーがいることを考えると、このメンバーの意見が来年スライドされることを意識するならば、2015年に利上げを予想しているメンバーは90%になります。

 後は、利上げ時期の問題となりますが、先週もリチャード・フィッシャー米ダラス連銀総裁から「現時点でインフレについて懸念していない」「2015年春に最初の利上げを望む」「賃金圧力が上昇するリスクがある」という発言が出ており、FRBメンバーの中でもタカ派な人物は2015年早期を想定しているようです。

 また、先週のFOMC決定に反対を表明したメンバーのプロッサー米フィラデルフィア地区連銀総裁からも「利上げは遅過ぎるより早過ぎるほうが良い」「かなり早期の利上げを求める」という発言が出ており、メンバー内で利上げ時期が2015年内において、「中ごろ辺り」が1つの折り合いポイントとなっているのでは?と考えさせられます。

 2名の反対者ということを考えると、BOEも同様の状況と言えますが、このままの流れを考えるとカナダがCPIコアが上昇を見せたことも考えると、来年は世界各国による利上げラッシュとなるのでは?という考えが生まれております。

 さて、来週の戦略については、明日また語るとして、今週出た材料はタカ派のものが多かったと頭に刻んでおきたいと思います。

 それでは、明日もお時間がある方は、またFXファイブに足を運んで頂ければと思います。