ドル円FOMC・W杯

 [2014-6-21] 今週もお疲れ様です。

 最近、ブログの更新が週末ペースとなってしまっている事について、友人から小言を言われる機会が増えておりますが(苦笑)、色々と兼業トレーダーの多忙さを感じておりますので、どうぞ御理解を頂ければと思います。

 まず、来週のブログ更新についてですが、来週末に、遠距離出張が予定されており、もしかするとブログの更新を行う事ができないので、来週の更新が無かった場合には、どうぞ温かい目で見守って頂ければと思います。

 さて、話を大幅に変えてマーケットの話題へと移っていきたいと思いますが、まずは以下の先週作成したチャートをご覧ください。

2014年6月15日ドル円4時間足チャート

 102.7~8に掛けて輸入系企業からのドル買いオーダーラインをレンジ下限として紹介しておりましたが、案の定、今週のマーケットでは、レンジ下限で反転する動きを見せました。

 今週のマーケットでは、日本時間に銀行絡みやファンド関連からのドル買いオーダーを観測しておりますが、強気の買いと言う事も無く、102を超えた辺りでは、本邦輸出系企業からの売りオーダーを意識する事もあり、上値追いともならず、102.7のテクニカルライン辺りから入ってくる可能性の高い輸出系からのオーダーもヒットせず一週間が流れています。

 FRBからは、こうした狭いレンジの動きについて、危険が増す事についての忠告が出ていますが、一方では過度のリスクオンについても注意する発表が行われており、現在の米株の強さについては「米経済の状況を反映したものである」とする中、急激なバブル傾向に進む事に対して投資家に意識づけを行っているように感じております。

 次に、今週はFOMCが行われましたが、中身についてはタカ派ハト派の見解が混じる、非常に方向感の掴みづらい内容の中で、量的緩和縮小幅は100億ドルペースと言う市場の予想通りの結果になりました(FOMC(連邦公開市場委員会)関連の発言・ニュース:ゴゴヴィ)。

 この時の動きについて、市場から「金融引き締めについて強気の姿勢が出るのでは?」と言う見解が有っただけに、マーケットは失望売りと言う形を持って下攻めを行っています(レンジ内での)。

 しかしながら、レンジ下限まで打たれると、どうしても全体的にはアメリカが金融緩和からの撤退する動きが意識されて、底堅く推移する形となっています。

 最後に、先週のマーケットを振り返り、注目しておきたいポイントとして、中国の住宅市場について値下がりが起き始めている点と、オバマ大統領がイラクに専門家を派遣するニュースが出た際に、マーケットがそれを完全に無視した点です。

 マーケットがイラク情勢について注目している事は間違いないのですが、そんな中にあっても強い反応を見せなかった事は、米兵が送られなかった等によるところが大きいとは思いますが、W杯の影響があると考えています。

 来週のマーケットについては、また明日書いて行きたいと思いますが、全体的に動意薄になりつつある中で、W杯でトレーダーが減っている事も少なからず考察材料へと入れ込む必要が有る事を考え始めています。