ドル円103攻防戦

 [2014-6-8] できるだけブログを更新しようと考えているのですが、寝不足が邪魔をして上手く更新活動ができておりません。

 トレード・仕事・トレード・仕事・寝る・トレードのような毎日で、気が付けば1日2食だった専業の時から、現在では1日1食生活が普通になっており、友人から生存確認の電話が入る状況です(苦笑)。

 さて、話はマーケットについて語っていきたいと思いますが、GPIFについて安倍首相の一声により、株価押し上げを狙い早急な対応が行われる可能性が生まれるのでは?と言う見方が広まり始めており、米国株が強い事も追い風にして日本株が最近強く推移をしています。

 そんな中で、ドル円は、ユーロによるマイナス金利導入の動きを受けて、若干、上値が重く推移しているように見えていますが、米雇用統計結果が、非農業部門雇用者数+21.7万人[予想:+21.5万人](⇒ 非農業部門雇用者数グラフ)、失業率6.3%[予想:6.4%](⇒ 失業率グラフ)と、共に予想を上回る数値となったため、金曜日の引けにかけては上値を追う形となっております。

 次に、米国債の利回りを追いかけてみると、2.597%と、一時より利回りが上昇を見せており、これはドル円マーケットを考えても上値を追いやすい状況にあると言えます。

 そこで、マーケット全体的には、やはり“ドル円の買い”が主流となるトレードを考えておりますが、ウクライナ情勢に関しての一服感による米国債利回り・米株価上昇を考えると、今度は、裏で膨らみつつある不安材料が気になり始めるのがトレーダーの性です。

 米株は17000ドルを目の前にしており、史上最高値更新状況となっていますが、正直、現在の米国の経済状況が良くなっているとは言え、この数字は正直行き過ぎ感を感じております。

 また、中国において、IMF・格付け会社各社により、バブル崩壊への危険性とも取れるような発言も数多く出されるようになっており、中国中銀関係者からも景気の失速感に関しての懸念がこぼれる事も増えております。

 中国のバブル崩壊は、ゴーストタウンやシャドウバンク問題など、メディア等により取り上げられる機会が増えておりますが、最も注意しておきたいのは、こうした日本メディアによる報道が少なくなった時です。

 投資家は、“物忘れが激しい人たちだ”と言う風に例えられる事が有りますが、現在の米株・日本株の高さを考えると、中国バブルが大きく表に出てくる事になると、大幅な失速が起きる可能性も考慮しなければいけません。

 円売りポジションが急激に増加している中で、中長期トレードについては、円売りポジションについてのストップ巻き落下が年末にかけて起きる事も十二分に考慮してマーケットを追いかけてみようと考えています。

 最後に、来週は月半ばのトレードと言う事で、注目材料は米国関連よりも英・豪・NZと言ったところに集まりがちですが、特にユーロがマイナス金利導入した事により、ドル買いが起きる事に注意しながら、ユーロ円が強気で推移すれば、ドル円の買い、ユーロが弱気ならばドル円動かずか?と言うところを見ながらトレードを組んでみたいと考えています。

 また、先週・先々週のマーケット内で、輸出系からのドル売り円買いオーダーを比較的多く熟しているので、日本時間の上値打ち込みは10日に注意するのみで、103オーバーでの売りまで特に警戒はしておりません。

 ただし、103オーバーで五十日に突入するようなケースでは輸出企業からの売りを考え、日本時間の戻りを考えてみたいと思います。

ドル円4時間足のチャート

 最後はドル円4時間足チャートです。

2014年6月8日ドル円4時間足チャート

 基本的に、テクニカルラインが目に付きますが、このラインの攻防が行われる事を考えています。

 全体的なトレンドは水色のトレンドラインを重視して、これを下抜けしなければ基本は買い目線で攻め、101.8が輸入系参入ライン、103オーバーでは、強気の売りが輸出系企業から出る事を想定しています。