ドル円101割れの動き

 [2014-5-23] 4日ぶりのブログ更新になりますが、その間、ドル円が101を割り込むなどの動きがあり、割り込みの動きを方を見て「これはファンドのアタックだな」と考え、底抜けがそこまで走らないと考えてロングを入れました。

 今、過去の30分足チャートを見る事ができる方は見て頂けると分かり易いと思うのですが、あの101カットを狙う動きの前に、上値を攻めが起こり、徹底的にそこで打ち込まれるところから始まります。

 その打ち込み方が、大きな上髭を作ることになった訳ですが、あの時点で「あれ?ファンドが売ってるのかな?」と気にされた方も多いでしょう。

 ファンドが入ってくるキーワードとなる動きとして、キリの良い時間帯、例えば、1時間足ベースの場合、「11時50分から12時05分辺りの動き」と言ったようにローソク足が確定する前後15分~20分の動きを見ていく事で、その打ち込みがファンド関連かどうかを見極める事ができる事が多くあります。

 今回の場合、あの上値を見たところで、「何処で下値が止まるのか?」と言う事がポイントになりましたが、止まるポイントとしては101.00の攻防ラインで、この辺りで止まる場合には、多くの場合101.02~101.08辺りが目途になり戻りを掛けます。

 しかし、その戻りが101.2辺りをジワジワと上昇してくるのが底値を付けたケースの動き方で、一気に101.2辺りまで戻るような動きの場合には、「まだ底があるだろう」と想定し爪を研いで待つ事になります。

 その後、101をカットした時点で、私は買いを持つ事になりましたが、100.95で最初は入っています(後で刈られています)。

 これは101.00をカットして素早い反発を見せ、101.2~5まで戻りを見せ事が多いからなのですが、こうした動きとなる理由として、101の下、101.98辺りのストップを巻き込み下へと走ろうとした流れの中で、割り込みを見てのショーターの利益確定と、101を割り込んだ事による短期戻りを狙う買いが入るためです。

 そこで、注目しておくのは、今回の101のようなケースですと、101を割り込み、101へと再度戻りを見せる時、「一体どのあたりまで戻るのか?」と言う点です。

 良く、戻りが鈍いと言った表現をされる事がありますが、鈍くてもしっかりと戻るようなケースでは、売り手の弱さを見て、私は買いで攻めますが、今回のケースは強く戻ったものの、「買戻しが続かない」と言う事が見えたので、その時点で、101.95で入ったポジションの半分は微益切りをしました。

 その後、案の定100.8辺りまで押してきたところで、再度、大きく買いに走った訳ですが、もしも、この100.8のストップが巻かれていた場合、下値は100.5のカットを意識する事になるので、その事を考えた強気の勝負ポイントとなりました。

 しかし、戻りが一向に始まらず、ジワジワと100.8~101.00辺りで揉みあう動きとなったので、これは少し買いが早いかな?と思い始める訳ですが、結局、「揉み合いが続き時間が経てば、日本時間に向けて輸入系からの買いを恐れての売り手の引きがあるだろう」と考えていたので鬼ホールドになります。

 こうしたトレードで組み立てておき、日本企業のオーダーポイントをある程度意識しておくと、何処まで下げても戻りが続くポイントが自ずと見えてくる事があります。

 もし、お時間があるようならば、私が普段紹介しているように、日本企業の売りと買いのラインをある程度意識してみると、特に五十日が絡むような日には、結構マーケットで取れやすくなるように思います。

 また、今回のケースでは「ファンダメンタルズ要因として下げが走る様な内容が見当たらなかった」と言う事が前提になります。

 日々の勉強と自分自身のアップデート必要になるのは、特に“この部分”かと思っております。

ドル円4時間足のチャート

 さて、本日は、現在のマーケットについて何も紹介していなかったのですが、4時間足チャートを作っておきたいと思います。

2014年5月23日ドル円4時間足チャート

 本日は、これから週末を意識しての動きを構築する必要があると考えます。

 週末に予定されているウクライナ情勢に関する動きですが、選挙が何事も無く動くかどうかに疑問点が残る事から、現在もその動きが起こっていますが、買いポジションについては一部手仕舞いの動きが入ってくる事が想定されます。

 しかしながら、来週月曜日もまた、五十日のスポット日となってくるので、下値は堅調に推移してくることを想定しています。特に101より下で推移するケースにおいては、積極的に戻りを狙いたいと思っています。