中国バブルの話題が増えた

 [2014-5-12] 多忙のため、久しぶりのブログ更新となってしまい大変申し訳無く思っているのですが、さすがに、毎日の更新ペースは不可能な状況になってきているので、「自分のペースで長く」と言う事を意識したFXブログにしていきたいと思っております。

 毎日、ご覧になられている、私の友人始め、皆様にも御理解頂ければと思います。

 さて、本日の話題は中国のバブルについてです。

 今に始まった話では無いのですが、2014年に入り、マーケット関係者や一般の方々との話題として「チャイナバブル崩壊はいつになるの?」と言う、誰しもが知りたい話題が交差する機会が非常に増えました。

 日本のテレビニュースにおいても、中国のシャドーバンク問題始め、ゴーストタウン化している天津の話題など集中的に取り上げられるようになっており、日本の大手ファンドにおいても「中国のバブル崩壊は既に始まっている」とのコメントを出しているほどとなっています。

 しかしながら、この中国バブル崩壊の話題は、もう何年にも渡り議論されてきていますが、その都度、「中国の状況は不味いが、直ぐにバブル崩壊と言う事は無い」と言う落としどころを見つけて終了しています。

 私の友人らにしても、「お前は何時崩壊すると思っているのか?外れても良いからお前の意見を聞きたい」と詰め寄られる事も多くなっているものの、結果として私が用意している回答は「何時かの予想は非常に難しいけれど、問題はハードランディングするのか?かな・・」と言った曖昧な返事で、友人らを困らせてしまっております(苦笑)。

 中国のバブルが一気に崩壊するにしても、緩やかに失速していくにしても、私達のようなデイトレーダーは、その流れに付いていくだけで、値幅が益をもたらしてくれるため、変に、「この年にはバブル崩壊があるな」と予想を建てるよりも、動きやすいと言うのが本音と言うのもあります。

 実際、中国バブルが一気に崩壊するようならば、オーストラリアドル円なら、10円程度の値幅で一気に下げる事が考えられますし、幾らか長い目線でのトレードについても、若干円売りで戻りを見せたところを徹底的に叩けば(オーストラリアドルショート)、それなりの益を生み出す事が可能だからです。

 ただし、頭の中では「もうチャイナ買いはできない」と言う感覚が刷り込まれており、今後、中国経済が大幅に持ち直す事が有ったとしても、そこがピークのように考える事になるとは思っています。

 次に、週末、中国人民銀行総裁である周氏が、「中国で大規模な刺激策はない」と言うコメントを出しておりますが、これは、インフレが同時に進行している中国において、当然の発言だと受け取る事ができます。

 最近になり、強い共産党政権による統制も無くなりつつあり、飛行機で言うならばエンジンの出力が段々弱ってきている中で、急角度で上昇していたものが、徐々に水平へと推移しているのが今現在の状況でしょう。

 その飛行機の主要な部分である翼が地方政府と言うのが今の現状と言えますが、剥がれてくる翼の部品を補うように、共産党政権が弱まっている出力を微妙に調整して、急角度となっている上昇を抑えている部分があるのも確かです。

 そのため、多くの専門家は、「日本のバブル崩壊のようにハードランディングする事は無いだろう」と言うコメントを出していますが、翼の大部分が腐っている飛行機の落下は急角度である事も事実です。

 そうした話を友人らとしていると、私、個人的には、「やはり、地方政権の腐敗が酷すぎるため、この落下は急角度となるだろう」と言う風に話を締めくくっています。

 チャイナバブル崩壊のXデイの足音が大きくなってきている中で、私達投資家は、その角度とタイミングを意識する事になりますが、どちらもブラックボックスに入っている間は、他のニュースとの兼ね合いを意識したトレードを組み立てて行く事を基本目線にして、頭の片隅にリスクの大きさや小ささを毎日のニュースからイメージ的に受け取っておく必要があるのかも知れませんね。

ドル円4時間足のチャート

 前半、思った事をバラバラにメモのように書いてしまったので、全く現在のマーケットに触れていませんでしたが、後半はいつものドル円4時間足チャートを材料にして、現状を考えておきたいと思います。

2014年5月12日ドル円4時間足チャート

 マーケットは、本日も出ておりましたが、101.8辺りでは、本邦輸入系からのドル買いオーダーが頻繁に入ってくる現状は、これまでと比べても大きな違いはありません。

 また、これだけの買いオーダーが入っているとなると、101にはロングのストップオーダーも入っているとは思いますが、そのストップを巻く前、巻き取った後と、ドル買い需要の大きさについても意識しておかなければいけない展開だと考えています。

 ゴールデンウィーク中に一気に下攻めを起こす事が無かった事を受けて、結果的にマーケットは材料不足感を残している訳ですが、その流れを引き継いで、本日も基本はレンジ相場を意識してみたいと考えています。