ドル円硬直状態下値も堅し

 [2015-09-19] 今週は、ずっと忙しかったので、案の定、週末になると気の緩みから風邪気味になり、土曜日の夕方だと言うのにポカポカ陽気を見ながら1人で熱を出しています(笑)。

 トレーダーだけで無く、サラリーマンや事業主と言った方の中にも、私のように平日は熱が出たり風邪を引いても全く気にならないのですが、週末になると一気に疲れてしまう方もいらっしゃるのでは無いでしょうか?

 私はその典型で、チャートが止まると、思考も止まってしまうのか、免疫機能が一気に低下してしまいます。これでも毎日10km近く走っているんですけどね・・・。

 さて、私の体調のお話は置いておいて、今朝までのマーケットについてですが、まず先日のFOMCの展開は「十中八九利上げは無い」と言う展開で有ったにも関わらず、市場はドル買い方向にて動いていたため、発表と同時の反落が期待しやすい状況でした。

 通常、私はこうした状況においても発表まで待ってからエントリーすることが多いのですが、今回は、121円と言うポイントや後で登場するチャートのように日足レベルのフラグに引っかかるポイントだったので、ストップが10pips以下になると言う点も手伝って強気にてショートを打ち込んでおりました。

 このようなケースでは、スプレッド拡大と同時にポジションを持っていかれてしまうことが多いのですが、今回は3時5分ほど前から、マーケットが頭を折ってくれたので、当然のホールドで発表を待っていますと、案の定、ポジションのカットも無く全て100ポイントオーバーまで利益が伸びる展開になりました。

 しかしながら、今回のショートの入ったポイントは、発表までかなり狭いレンジにて上値張り付きで揉んでいるため、どうしてもショートエントリーをしたトレーダーが多いように感じています。

 落ちるにしてもストップを巻き、ポジションを軽くさせてからが濃厚なのかな?と言う雰囲気で見ておりましたが、引けに掛けて売りが続くことなくドル買戻しの動きとなったのも、こうしたショートポジションの多さも影響しているように考えます。

 また、今回の下落で注目を集めたのは米国債の利回りですが、利回りは2.1%付近と言うことで、正直、米国債がこれほど低い数字で良いのか?と言う疑問もあります。

 この数字は、中国情勢や欧州情勢の不安定さからくるリスク回避の動きを示唆していますが、この辺りより下の水準と言う話になると少し厳しさを感じるところでもあります。

 2.0%や1.9%台と言うことになれば、市場は緊急事態を意識する数字ですので、中国の状況が若干沈静化する中では買戻しが起こりやすい水準であるように考えられます。

 全体的な空気としては、中国市場の崩壊を切っ掛けにしたマーケットの傷を癒している日々、と言う話で決着してくるかと思いますが、下値はそうした意味で硬く、上値もまた材料不足にて重いと言う展開になっています。

 来週もまた市場は株価によって大きく揺さぶられることが予想されますが、「株価が動かなければ値幅が出ない展開」も十分に想定されるので、そうした狭いレンジでの売買も意識してみたいと思います。

 通常であれば、今が1年を通してヘッジファンドが最も頑張ってくる時期でもありますので、日本時間のアルゴリズム取引等も意識してみようかと思います。

ドル円4時間足チャートについて

2015年9月19日ドル円4時間足チャート

 さて、チャートは上下にフラグ型にラインが走る展開になっていますが、良く分かりにくい方は日足チャートにてトレンドラインを引いて頂ければと思います。

 このフラグ状の形の特徴として、離れ、つまりブレイクが起こるまで値幅が収縮する傾向にあるのですが、その時のブレイクの強さによって、突然大きくマーケットが変動することもあるので、変わり身に注意が必要な形状でもあります。

 また、ブレイクが下髭として戻り、“騙し”となることも珍しいことでは無く、一端ブレイクをしたからと言っても安易についていくと痛い目にあうこともありますので、注意が必要になります。

 もう少し分かりやすい指針として、日本の株式相場が17000円前半で推移するような展開ではフラグの下ブレイクを示唆し、例えば、16000円台へと突入していくようであれば、完全にしたブレイク達成と考えるトレーダーが多いかと思います。

 反対に上ブレイクでは、19000円がターゲットになり、上ブレイクでは中国ショック前の水準である123円がターゲットになるので売り手は注意が必要になりそうです。

 レンジであればブレイク待ちのポジションを確保するのが私のやり方ですが、「騙し無くブレイクが入る」ようであれば、私が儲かっていると思って頂ければと思います(笑)。

 さて、今週はここまでですが、月曜日からは日本は長期休暇により本邦市場は弱い動きが示唆されます。勝負は夕方からと言う展開が多いと思いますので、午前中休むことができれば良いですよね☆