リスクオフか追加緩和か?

 [2015-09-12] いや~本当にここのところ私の想像を超えるようなマーケット展開でして、眠い目を擦りながら、分からないなりにやってきたわけですが、私の不安な感覚はおいておいて利益だけは伸びることに成功しています。

 しかしながら、ずっと「このまま相場が分からなくなってしまうのか?」と言う怖さから、悪夢に目覚めることもしばしばで、アラームが鳴っていないにも関わらず飛び起きてチャートを確認してしまうなど、専業だった頃を思い出すような2週間でした。

 本日は、久しぶりにゆっくりと寝ることができましたが、自己資金にてトレードで生計を立てていらっしゃる方は、こうした生活を何年も何年も続けていることを考えると、その凄さを分かって頂けるかと思います。

 FXのお話をしていると、時折、「サラリーマンの余剰資金による老後のための投資」や「あなたはAだと言うが証券アナリストはBと言っている」と言われてしまうことがありますが、専業はそんな甘い生活では無いですし、「この世界で何年も戦い続けていらっしゃる専業の方は本当に凄い」と言うことを、再び痛感した2週間でした。

 懐かしい話をすれば、1~3時間睡眠を3回に分けて取る生活は勿論ですが、ボラティリティ上昇時のアラームに、約定通知メール、それに指定値でのアラーム設定など、身を粉にしていた日々。

 片頭痛に、吐き気は当たり前で、明かりが脳に激痛となり倒れてしまったり、腹痛により数週間動けない、その後、専業を引退してからもその生活の余波からか、ストレスからの吐血に出血性気管支炎と・・。

 今思い出しても震えあがるほどの恐怖との戦いです・・。

 私は心が弱かったから資産を守るために全力を注ぎこみ、自分を追い込んでしまった生活となってしまいましたが、もし勝負師として天性の才があるならば、この世界は超一流になれますので、是非、挑戦して頂きたいと思います。

 さて、前半戦が長くなってしまいましたが、本題のマーケットについてのお話をさせて頂きたいと思います。

 中国マーケットが起因となるバブル崩壊を嫌気して、相場は終始リスクオフの様相を見せておりましたが、このリスクオフは、2週間が経った今でも市場を毒霧のように覆いつくしているように思います。

 そのような中で、想定していた通り、10月末の日銀による追加金融緩和の話題がマーケットに流れており、例えば、12月の米国の利上げがあるならばタイミングとしてはバッチリと言えそうです。

 特に、今後日本ではマイナンバーの導入による事業者による購買意欲の低下や、消費増税による消費者の意識の急低下(これは8%時の比では無いことを想定しております)、こうしたことを考えると、今、株式相場および企業状況が失速し始めると、取り返しのつかない事態になってしまう可能性があるためです。

 特に、追加金融緩和の必要性として、大手企業の為替差益は米ドルベースで発生しているものの、それをユーロを筆頭とする他通貨が為替差損となり打ち消してしまっているので、現時点において円安と言う状況でも無くなっています。

 今後の展開としては下値ではそうした日本の金融緩和の観測がガンガンと出る可能性があるので、特に株式相場が崩れ始めた時には、積極的に下値の落ち込みを拾ってみても良いと考え始めています。

 また、下値では長期資金による買い入れに関する話が出ていますので、そうした動きにも注目をしておきながら、ニュースが出た時には逆に下値のカットが入ると考えながらマーケットに挑むつもりです。

 市場は、中国の不安状況について、まだまだ不安視をしているので、株式相場が著しく悪化するような状況になることも十二分に考えられる状況となっています。

 基本的なことになるますが、激しく落ちる相場には深めに構えてみて、弱めの落ち込みには強く買い支える意識で戦ってみたいと思います。

ドル円4時間足チャートについて

2015年9月12日ドル円4時間足チャート

 さて、最後にドル円の4時間足チャートですが、全体的にはフラグシェイプと言いますか、上下、どちらかへの離れを待っているような状況となっています。

 こうした展開では良く“だまし”が起こりやすいのが特徴ですが、全体的にはブレイク時に材料も同時に出るかと思いますので、例えば中国初の良からぬものが再度出て、中国株価が急落した場合、ストップ巻き込み下落となる可能性も十分あるので、その辺り、116円辺りまで走るような展開となるならば、戻りを徹底的に買って攻めたいと考えています。

 また、日本の関東地域における大雨被害により、政府の資金が動くことが想定され、リパトリの話も出なかったことから材料が無いような場合には、週末のFOMCに対する利上げ期待の動きで持ち上げてくる流れを考えています。

 先々週から続く株式相場選考の流れがありますので、しっかりと主体が株なのか?通貨なのか?それとも国債なのか?、この見極めだけは確実に行ってみたいと思います。

 それでは、今週もお疲れ様でした。来週もまたマーケットでお会い致しましょう。