ドル円買いは救われる?

 [2015-08-01] 先日、ある企業が主催となっているトレード実績に関するイベントを眺めていたのですが、数多くのFXブロガーと呼ばれるFXについて書いた記事を掲載している方々がエントリーされていました。

 その内容を眺めていると、一部雑誌等で有名や実力派等と称されている方々の半分が、7月末日時点でのトレード実績が真っ赤となっていました。

 こうしたイベントに参加することをお祭りのように考えてしまい、ついつい日常からポジション取りを行わないポイントで売買してしまうことも分かるのですが、それにしても「半数が赤」と言う結果は、少々酷いですかね・・。

 と言うのも、先月のような相場傾向は、ある程度トレードに覚えがある方にとっては値動きも出ましたし、結局は大きめのレンジだしと言うことで、かなりのご祝儀相場となっているからです。

 取れ高pipsとしては、レンジ相場が苦手な私も短期でまわした部分もあるので、そこそこ取れてますし、参加していれば良いプロフィットファクターデータを出せていたかも知れません(笑)。

 しかしながら、私もこのブログを書き始めてもう何年にもなるのですが、そうしたお誘いは無いですね(涙)。

 特に、ここにいつも来て頂けている方はご存じのことと思いますが、私はテクニカルメインでは無くファンダメンタルズからのマーケット分析と、その誤差を見るトレードが主体ですので、所謂、私のサジ加減1つで結果が大きく変わってしまいますからね。

 そうした意味で、テクニカル派のように「こうなれば買い」「これでは売り」と言うことは滅多に言うことはできず、参考にして頂くのはエントリーポイントでは無く、マーケットの主要となる考え方ですからね・・。

 主催者にとっては面白い材料では無いのかも知れませんね(汗)。

 さて、さらっと毒舌を吐いたところで(笑)、先週のマーケットについてですが、先週はレンジ幅もほぼドンピシャで嵌り、短期レンジで回転を上げていたので、苦手レンジ相場としては取れ高は十二分となりました。

 もちろん、上下でしっかりと新規スイングポジションも入っているので、ブレイクが起きればさらに大きな利益となることも狙えるポジション建てにすることができました。

 さて、ここからが本題となるのですが、先週のマーケット展開を見ていますと「上に伸びること」を示唆しておりましたが、案の定、ドル買いで走りFOMCを迎えることになりました。

 週末に向けてはFOMCに対する過剰反応とインフレ数値に関する伸びの鈍化を意識して、若干の売りは入りましたが、それでもマーケット全体は年初来高値を探る形となっています。

 お時間がある方はドル円の月足を見て頂ければと思いますが、さて、ここで8月の足が完全に陰線となり大きな髭を付けた陽線を否定する足が付くのか?と言うと、少しマーケット経験がある方ならわかると思いますが、ちょっと上髭無しでの大陰線の可能性と言うのはかなり低いのでは?と考えられます。

 つまりは、押し目を買っておけば、一時的にマーケットに呑まれても、しばらくすると戻ってくる可能性が高い形状であると言えます。

 この事からテクニカル的にもドル円の下支えが入ることが想定されるようになった中で、8月底値は上値攻めが終わるまでは底固く推移してくることが月ベースで考えられます(上値攻めが終わった後は、上髭陰線は十分に可能で、それは落ちるサインとなるので注意大)。

 ファンダメンタルズ的には、ギリシャ・中国の不安定と、アメリカの利上げ遅延観測、それにギリシャネタが出た後のスペイン・ポルトガル・アイルランドと言った国々への波及など、下げ材料は大きく落ちるネタが幾つか存在しています。

 特に、上値押しとなり年初来を狙う動きとなっている時こそ、こうした引き金1つで大陰線を狙ってくることもあるので細心の注意が必要であるように8月は気を引き締めて臨むつもりです。

 最後に来週については、土曜日と言うことでデータがありませんが、米雇用統計に向けて推移してくるので、結局は雇用統計でチャートが全て塗り替えられてしまう可能性があることを意識しておく必要がありそうです。

 また、雇用統計の良い結果は9月の利上げを大幅に手繰り寄せることにあるので、マーケットからの期待はかなり先行することが考えられるので、注意して数値を見極めたいと思っています。

ドル円4時間足チャートについて

2015年8月1日ドル円4時間足チャート

 さて、今週は前半部分がかなりの長文になってしまったのですが、後半はいつものようにドル円チャートで締めくくりたいと思います。

 チャート的には大きめのレンジを作っているように見えますが、まず、雇用統計が予定されている以上は、余りチャートに縛られずに柔軟に考えておく方が良いと思っております。

 しかしながら、指標発表での期待先行型としては124.5のストップを刈り取る動きや、122.0辺りの下値ストップを巻きこむ動き等も頭に入れておくことで、さらに柔軟に動けるように考えております。

 また、上で書いたように下攻めスタートで展開するようなケースでは、戻りがかなり入りやすいチャートを月ベースで付けてくれているので、買いで入ってみて米雇用統計までに回転率を上げて利を出してみたいと思っております。

 今週はこんなところですが、それにしても暑いです・・。

 皆様の熱中症対策もそうですが、ここにいらっしゃる皆様の中には私のようにパソコンを4台・5台と繋いで部屋にこもっていらっしゃったり、24時間付けっぱなし方も多いと思います。

 そこで、パソコンの熱暴走についてもお気を付け頂ければと思います。パソコンは我々の商売道具ですからね!!

 それでは、お時間が許される方は来週またここでお会いできればと思います☆