米国か中国かギリシャか?

 [2015-07-19] 本日は、仕事の関係上少しだけブログの更新と言うことにさせて頂きたいと思います。

 さて、先週は大幅に値を持ち上げたドル円ですが、実は、良く見ると先々週に持ち上げた分による惰性と言うような値動きとなってしまっており、トレード的には良い材料と悪材料が混じってしまっているのが問題と言えそうです。

 この要因としてはタイトルにあるように米国・中国・ギリシャ発端となる話題によるものなのですが、値動き的には想定通りと言えるものになっております。

 今回は、ギリシャに関する話題に続き、中国の話題で落ちた相場でしたが、元は米国の利上げモードによる楽観的な話題がマーケットの中心におりました。

 マーケットが楽観的な状況で有ったためにギリシャや中国の話題はインパクトが強かった訳ですが、ギリシャは何とかEUやIMF側と合意に達する見込みが出てきたり、中国は政府による下支えが入る(売り仕掛け者を調査中)などしたため、悪材料が打消し方向になり、再び米国による利上げが意識されていた水準まで戻ったと言うところです。

 つまりは123.8~9まで戻ると言うのは先々週の時点からのセオリーとなっていた訳ですが(もちろん新しい話題が出てきたら、そちらを加味する必要があります)、これが今週のマーケットを難しくしています。

 と言うのも、米国の年内利上げは、かなり高い確率で行われることが予想されるようになってきているのですが、ギリシャや中国の話題が出ますと、ポルトガルやスペイン、それにアイルランドと言った債務国の話題が突然飛び出すためです。

 特にギリシャの話題が出ますと、数週間後にそうした債務国の話題が出るのは数年間のパターンとも言える状況で、もしかすると今回はそこに中国の話題を絡めてくる可能性があるので立ち回りが難しくなります。

 つまり、米国の利上げモードに乗っかって米ドル買いのロングで押し目買いをしたいところですが、突然の欧州債務国の話題でハシゴ外しをされた場合には一気にロングポジションの含み益を奪い去ってしまうからです。

 このような空気がマーケット全体が意識し始めると、相場は「レンジ」を作り始める傾向があります。

 そこで、今週はレンジを意識しながらトレードをしようと考えているのですが、月の半ばと言うこともあり、材料無しの狭めの動きを想定して回転数を上げることが吉なのかな?と見ています。

ドル円4時間足チャートについて

2015年7月19日ドル円4時間足チャート

 さて、今週はチャートについて見て頂ければ分かるように、上値圏で張り付きの材料無しと言うドル円チャートです。

 このような展開になると、基本は上抜けを意識する必要があるのですが、先ほどのマーケット状況から見ると買いのホールドも旨みが無さそうです。

 そこで、上記のチャートの上値を抜けた場合でも、基本的に1つ上のレンジを作るのでは?と言う考えの元で、短期的なショートを持ち込んでみたいと思っております。

 ちょっと値動きが難しい1週間となりそうですが、材料出尽くし感が有る時には新材料にマーケットが飛びつくので、突発的なレンジブレイクには注意してみたいと思います☆