欧州・中国に揺れた2週間

 [2015-07-11] お陰様で、兼業になってからと言うもの仕事は途切れること無く入っているのですが、この2週間、マーケットが大きく揺れたことから私の体力も限界近くまで追い込まれました(涙)。

 しかしながら、マーケットは?と言うと値幅が出てくれたこともあり、ヘッジショートからのどん底利益確定に途転も見事に決まって、かなりの確定益を出すことができ、ほっと一安心をしております。

 こうした大きめな動きとなったマーケットに対して、ギリシャ情勢について「さすがに大丈夫だろう」と言う思いを持っていただけに、ショート参戦が遅れてしまっておりました。

 正直、良く耐えたな・・と自分のトレードに感心しているのですが、こうした事ができたのは、やはり「資産を守ることを最重要視する」と言うトレードに辿り着いたからだと思います。

 私もそうでしたが、トレーダーと言うのはどうしても「大きな利益」を追求してしまうところが有り、その思いがトレード意欲を支えることがある一方で、欲に巻かれた時にはトレーダーを一気に追いつめるものへ変わります。

 これを逆に考えると、追い求める利益が小さければ、欲もまた小さくなり、制限された欲はトレーダーを追いつめる可能性を下がることになります。

 特に私のようにハートの弱いトレーダーの方々は、追い求める利益を10分の1程度まで抑えて、コントロールして頂けると、思わぬ利益を紡ぐことがあるかも知れませんので☆

 さて、ついつい前置きが長くなってしまったのですが、これからのマーケット動向について書いておきたいと思います。

 現在は土曜日の深夜と言うことで(12日午前2時30分に書いています(笑))、現在のところギリシャ情勢についても、中国情勢についても細かいところは分からない状況ではありますが、恐らくは中国は落ち着き方向で動いてくることを想定しております。

 なんせ、政府が下支えとして1200億元(約2兆4000億円)の投入をしている中で、当局者による空売りの犯人探しも行われており、さすがのトレーダー達も「怖くて打ち込めない」と言うのが本音でしょう。

 こうした状況になると、通常であれば「リスクがあるので買わない」と言う行動をとることになると思うのですが、現在の中国はバブルの真っ最中ですので、買い手については「まだまだ多くいる」と言うところなのかも知れません。

 政府の介入規模としては小さいかも知れませんが、無言の圧力がマーケットに影響を及ぼしやすいと言う中国特有の条件も入りますので、日本でも一般の方々が騒がれているようなバブル崩壊については、まだ先になるのかな?と言う思いで見ております。

 続いてギリシャに関してですが、金曜日のニュースでギリシャ側からの提示された条件が欧州側から提示されていた条件に似ていることが報道されていますが、実質、軍備関係での縮小幅の違いのみで、欧州側からすると受け入れやすい条件にあるように思います。

 ただ、その見返りとしての総額535億ユーロ(約7兆2000億円)を債権者に追加支援を求めており、今回のような騒動を考えてみてもドイツやオランダからは反対する意見が出ているようですので、週末も荒れてくるように考えております。

 しかしながら、今回のギリシャによるドタバタ劇の代償は合意に達したとしても「決して小さくない」ように感じております。

 トレード的には、ドル円相場において「合意で買い、決裂で売り」と分かりやすいものになっているように考えております。

ドル円4時間足チャートについて

2015年7月11日ドル円4時間足チャート

 それでは、最後にドル円の4時間足チャートだけ掲載しておきたいと思います。

 チャートは2週間にわたる無茶苦茶な動きのおかげで、荒れ放題になってしまっており、正直、4時間足レベルでのお話が難しくなってきています。

 ギリシャ問題について決裂した場合にはダブルボトムの底割れを意識して、合意に至った場合には、ギャップとなる窓を完全に埋めに行く動きを想定してみたいと思います。

 また、マーケット引け間際には、FRB関係者から米利上げの現実味をよりマーケットが意識していますので、全体的に材料不足の時には上向き方向を意識してみても良いかと考えております。

 それでは、今週も張り切って参りましょう☆