米景気悪化か?利上げか?

 [2015-04-11] マーケットは毎日のようにアメリカの景気話題に一喜一憂しておりますが、全体的なマーケット関係者の発言を見ておりますと45%くらいの割合で「6月の利上げが行われるのでは?」と言う状況となってきています。

 今月発表となった米雇用統計の数値が悪かったことから、一部関係者やニュースなどでも来週発表予定のGDPが「天候の影響もあり弱いだろう」と言う噂も出ています。

 経済指標は、出てみないことには何とも言えませんが、トレード参加者の多くは「米GDP指標が悪いかも知れない」と言う先入観を持っていることについて頭に入れておく必要がありそうです。

 次に、やはり注目しておきたいのは日本の株価についてです。

 日経平均株価は2万円に乗ると言う、何と15年ぶり快挙となった訳ですが、正直、日本経済を追いかけている身としては「長かったな・・」と言う印象があります。

 日本経済の悪化とともに育ってきた私にとって、この15年という数字は余りにも長く感じる訳ですが、その割には「通貨が物足りない・・」と言う気がしております。

 こういうケースでは、株か通貨か、どちらかがどちらかに引っ張られる展開が考えられるのですが、この日本株の下支えとして本邦の金融緩和からGPIF等の買いオーダーが30兆円ほどの余剰があると言われています。

 株トレードは得意ではないですが、これほどまでに長期資産からの下支えオーダーがあると株価は短期的にストップカットの下押しはあれど、全体的には戻りが入りやすい、一時のオーストラリアドルのような展開になることが考えられます。

 梯子外しのタイミングはまだまだ先であることが考えられるため、2万2000円~3000円程度まで上値探りの展開となってもおかしくないように思っております。

 ともするならば、円が株価に引っ張られる可能性も否定できないな・・。と言う風に想定し始めています。

 さて、GDPの結果で、米国利上げの話題が出てくるかと思いますが、全体的はやはりドル円相場は底堅く推移してくることを想定しています。

ドル円4時間足チャートについて

2015年4月11日ドル円4時間足チャート

 さて、最後はドル円の4時間足チャートですが、完全に上昇トレンドが作られており、上値抜けをしていることから指標次第では上値を追い始める展開も想定しておかなければいけないな?と考え始めています。

 上値探りになると、短期ショートでバンバン短期利食いを挟みながらと言うトレードが私の得意なトレードになるのですが、できれば株に下支えされて122から123へと突っかける展開を希望しております。

 反対に落ち始めると、株価が大崩れしたタイミングでしっかりと買いを入れておけば、大幅な戻りが取れると考えているので、そのようなケースでは大相場をイメージして臨みたいと思います。

 さて、月半ばはどうしても中だるみにしてしまいますが、今週も張り切って参りましょう。