「原油相場とFOMCで利上げ」について書き殴る
[2015-12-12] 原油相場が1バレル20ドル割れするのでは無いか?と言う話題が各誌の紙面で大々的に取り上げられるようになってきており、日々の勉強不足を補うためにシェールオイルについて必死になって読みふける週末になっています。
シェールガスについては、数年前から良く聞いていたので、調べる機会やテレビドキュメントで環境破壊の問題等についても見ていたので多少の知識はありましたが、シェールオイルと言うものは余り良く理解していなかったので苦労しました。
もともと、シェールガスとシェールオイルは同じシェール層に分布しているそうですが、シェールガスの採掘が賑わったのは、シェールガスの方が大量に埋蔵が確認されていることと、発掘コストが安かったからだそうです。
しかしながら、その後シェールガスの価格が軒並み下がり始めると、シェールガス会社はシェールオイルの採掘の方が利益を生むようになり、一斉にシェールオイルの採掘が始まります。
さらにそこに技術革新が入り採掘量が増え始めると、世界経済の失速に原油が過剰供給となり、原油価格が軒並み下がってきています。
そんな中で、サウジアラビアなどの従来の原油採掘国は、アメリカのシェールオイルの開発を甘く見ていた結果、原油価格が下がり続ける中でも、大規模な採掘を続けるシェールオイルを横目に減産に踏み切ることができず、価格に歯止めが掛かっていないようです。
ゴールドマンサックスは、この原油下げに対しての歯止めは2016年においても掛からないことを予想しており、「1バレル20ドルに設定された原油買いオーダーの大規模なストップを巻きこむだろう」と言う見解を示しています。
これまで私は余りこの「原油下げ」に対して興味を持って見ておらず、下がっているのは知っておりましたが軽く流す傾向にありました。
アメリカ国内では、ついにシェールオイルの輸出に踏み切るとの世論まで生まれており、今後の原油価格下げに対してさらなる拍車が掛かるかも知れません。
こうした原油下げの動きにより、CPI(消費者物価指数)は下がる傾向にありますので、CPIコア(原油等の変動が激しいものを含まない消費者物価指数)への注目がより集まりそうです。
ただ、原油価格は流通にも関与してくるため、全ての物価に影響するのは言うまでもありません。
この日本の物価が上がらない状況に対して、最近の日銀は「デフレでは無い」と言う見解を示していますが、このままでは2016年時に再度緩和が必要となる(市場が必要だと判断する)流れがやってきそうな気がしております。
さて、今回は完全に原油の話をしてドル円相場について全くお話しておりませんが、それも、やはり来週に予定されているFOMCによるものです。
もう市場は0.25%の利上げを意識しておりますが、これが利上げが行われた時にマーケットがどのような反応を見せるのか?少し難しい見方をしております。
と言うのも、先日発表されたECBの利下げ発表後のユーロドルの買いが有ったためです。
市場は12月と言うこともあり守りに入っているので、ここでの発表が手仕舞い最後の動きとなる可能性も想定されます。
チャートは下向きで出ているため上値が重い可能性も示唆されますが、利上げがドル買い材料であることは間違いありませんので、どちらかと言うと、かなり強めに手仕舞い売りが入った時の戻りを狙ってみようかと考えています。
いよいよ米国の利上げがあると思うと、リーマンショック以降、感慨深いものがある一週間になると思います。今週も張り切って参りましょう。
[2015-12-12] 原油相場が1バレル20ドル割れするのでは無いか?と言う話題が各誌の紙面で大々的に取り上げられるようになってきており、日々の勉強不足を補うためにシェールオイルについて必死になって読みふける週末になっています。
シェールガスについては、数年前から良く聞いていたので、調べる機会やテレビドキュメントで環境破壊の問題等についても見ていたので多少の知識はありましたが、シェールオイルと言うものは余り良く理解していなかったので苦労しました。
もともと、シェールガスとシェールオイルは同じシェール層に分布しているそうですが、シェールガスの採掘が賑わったのは、シェールガスの方が大量に埋蔵が確認されていることと、発掘コストが安かったからだそうです。
しかしながら、その後シェールガスの価格が軒並み下がり始めると、シェールガス会社はシェールオイルの採掘の方が利益を生むようになり、一斉にシェールオイルの採掘が始まります。
さらにそこに技術革新が入り採掘量が増え始めると、世界経済の失速に原油が過剰供給となり、原油価格が軒並み下がってきています。
そんな中で、サウジアラビアなどの従来の原油採掘国は、アメリカのシェールオイルの開発を甘く見ていた結果、原油価格が下がり続ける中でも、大規模な採掘を続けるシェールオイルを横目に減産に踏み切ることができず、価格に歯止めが掛かっていないようです。
ゴールドマンサックスは、この原油下げに対しての歯止めは2016年においても掛からないことを予想しており、「1バレル20ドルに設定された原油買いオーダーの大規模なストップを巻きこむだろう」と言う見解を示しています。
これまで私は余りこの「原油下げ」に対して興味を持って見ておらず、下がっているのは知っておりましたが軽く流す傾向にありました。
アメリカ国内では、ついにシェールオイルの輸出に踏み切るとの世論まで生まれており、今後の原油価格下げに対してさらなる拍車が掛かるかも知れません。
こうした原油下げの動きにより、CPI(消費者物価指数)は下がる傾向にありますので、CPIコア(原油等の変動が激しいものを含まない消費者物価指数)への注目がより集まりそうです。
ただ、原油価格は流通にも関与してくるため、全ての物価に影響するのは言うまでもありません。
この日本の物価が上がらない状況に対して、最近の日銀は「デフレでは無い」と言う見解を示していますが、このままでは2016年時に再度緩和が必要となる(市場が必要だと判断する)流れがやってきそうな気がしております。
ドル円4時間足チャートについて
さて、今回は完全に原油の話をしてドル円相場について全くお話しておりませんが、それも、やはり来週に予定されているFOMCによるものです。
もう市場は0.25%の利上げを意識しておりますが、これが利上げが行われた時にマーケットがどのような反応を見せるのか?少し難しい見方をしております。
と言うのも、先日発表されたECBの利下げ発表後のユーロドルの買いが有ったためです。
市場は12月と言うこともあり守りに入っているので、ここでの発表が手仕舞い最後の動きとなる可能性も想定されます。
チャートは下向きで出ているため上値が重い可能性も示唆されますが、利上げがドル買い材料であることは間違いありませんので、どちらかと言うと、かなり強めに手仕舞い売りが入った時の戻りを狙ってみようかと考えています。
いよいよ米国の利上げがあると思うと、リーマンショック以降、感慨深いものがある一週間になると思います。今週も張り切って参りましょう。