「ドル円と選挙結果の週明け」について書き殴る
[2014-12-14] 12月に入りトレーダーとして少し気の張り方が緩む時期になってきたのですが、私、この時期になるといつも張り詰めた緊張から解き放たれることや、季節的に寒くなることもあってか、風邪や偏頭痛で寝込みます・・。
今年も案の定やってしまいまして、数日間の発熱の後は、ガンガンと鳴り響くような偏頭痛が続いておりますが、気にして寝ていれば治る訳でもないので、完全に無視をして書いております(笑)。
さて、先日ブログを休んでいたのは、出張と友人の結婚式への出席を兼ねて1週間ほど上京していたためなのですが、いやはや、本当に人の多さは田舎者の私にはキツイです(笑)。
「パソコンに映ったチャートが友達」みたいな人に、あの渋谷のスクランブル交差点はダメですね(苦笑)。
はてさて、今回の出張中には毎日1~2名の方とミーティングもしくは顔合わせなどをさせて頂いたのですが、マーケットに関してもいくつか面白いお話も伺ってきたので、今日はそのネタについてご紹介しておきたいと思います。
まず、株トレードをメインとして生計を建てていたこともある海外時代の友人(今は取引もせず30歳を超えてなぜか無職(笑))から、「来年のトレードは怖いよね」と言うお話を聞きました。
彼は米国のファンド関係者と友人(具体的な企業名はあえて聞いていません)なのですが、「来年の株式相場崩れについての引き金は利上げに連動すると思われるが、FRBの対応如何ではかなり怖い」と言う話が出ているとのことでした。
これは「当然の話題だな」と思って聞いていたのですが、最近、あるファンド関連からは「来年1ドル140円をつける可能性がある」との話が出ていただけに、「もしかすると売り買いが重なって大きなボラティリティとなりやすいのかな?」などと考えるに至っております。
次に、結婚式で出会った香港の事業家は、「来年の中国は怪しい」との話をしておりました。
この「怪しい」と言うは、彼の1時間近くにわたる熱弁を要約した表現なのですが(笑)、「香港での学生運動(結婚式当時はまだ撤去されていなかった)の動きなど、これまでに無かった若者の力が出始めている」と言うことがキーワードのようでした。
「暴力を使わない形での政府への抗議は美しく、学生達は本当に良くやっている。ただし、政府は今回の運動もいずれ沈静化させるだろう。しかし、活動は無駄では無かった。私たち(香港在住の中国人)の考えは、本土(中国本土の中国人)へと伝わることになるだろう。それが意味することは恐ろしい結末かも知れないが、真っ先に打撃となるのは経済だろうね・・。」
と言った内容でした。
実際、中国の経済成長は既に鈍化を示し始めており、政府は景気のソフトランディングを狙っているのは誰もが知っており、GDP見通しの引き下げが様々な機関で行われており、これに中国本土での大規模デモが発生するとなると、マーケットはパニックになることは間違いありません。
サブプライムショックを予想し的中させた、たった一人の経済学者であるヌリエル・ルービニ教授は「2013年の中国経済の崩壊」を口に出していたことを考えると、今の中国は「かなり頑張っている」と言う分析がマーケット関係者からの目線となるだろうと思います。
中国バブル崩壊は、もう何年も前からマーケット好きが集まると話題に上る訳ですが、以前は「インフレ問題からGDPが落ちた時が崩壊だ!」と言う話が主流でしたが、インフレ率を比較的コントロールできている今、「国民感情の爆発こそが崩壊だ!」と言う見方へとシフトしているように思います。
今の私のユルユルの頭で考えても、結局、答えは「崩壊する。だけどいつか分からない。」と言う回答となるのですが、最近の世界情勢を見ていますと、天災が引き金になることが非常に多いので、心の片隅にはいつも準備して置くようにしておきたいと思います。
もし中国情勢が危なくなった場合には、中国人は大量に日本の株や債券を買っていることが想定されるので、基本的には株式相場が不安定に動くことからの円高方向の動きが主となることを想定しています。
さて、今週も思ったことを、ただツラツラと書いたブログになってしまいましたが、来週のマーケットについて、まず選挙結果で大きく反応するのは、「自民党の結果が弱かった場合」だと想定しています。
基本的に、300議席取れるようなニュースが出ていますが、270議席でビックリレベル(270議席取れても歴史的な圧勝)となりますので、自民党単独300議席であれば強い円安要因となることが考えられ、反対に270議席程度であれば「かなりのサプライズ売り要因」となることを頭に入れておく必要があります。
正直、メディア関係がここまで強気の数値を次々と出していた1週間に、驚いてばかりなのですが、個人的には自民党に対するマーケット期待を増幅する要因となっているので、「これ以上の円安を望まない力」と言うのが多少なりとも働いているのかな?と思いながら見ておりました。
後は、FOMCで少し動くことになると思いますが、もう既に文面について「辛抱強い(patient)」と言う文面が入るのでは?と言う噂が出ていますが、「利上げを辛抱強く待つ」と言う流れになれば基本は円高方向がセオリーとなります。
また日本の政策金利発表も予定されていますが、今のところ「選挙後直ぐでは動きにくい」という点と、前回の追加緩和がかなり効いていますので、様子見と言うのがマーケットのコンセンサスとなっているので、何か動きが有ったならば、発表に応じたサプライズ反応が起こることが予想されます。
さて。最後にドル円の4時間足チャートを作っておきましたが、大きなレンジ局面の様相となっていますが、基本的にこのレンジ相場が破れるようならば下向きの可能性が高いように考えています。
今週くらいからは、極端に早い動きに対しては戻りが入りやすい時期に突入しますので、動いたと思ったら戻りを狙うというのが基本的なトレードとしては考えられます。
ただ、もう12月半ばと言うことで、そろそろ完全に両建てを入れ込み手仕舞い準備をしておかなければいけない時期が迫ってきています。
[2014-12-14] 12月に入りトレーダーとして少し気の張り方が緩む時期になってきたのですが、私、この時期になるといつも張り詰めた緊張から解き放たれることや、季節的に寒くなることもあってか、風邪や偏頭痛で寝込みます・・。
今年も案の定やってしまいまして、数日間の発熱の後は、ガンガンと鳴り響くような偏頭痛が続いておりますが、気にして寝ていれば治る訳でもないので、完全に無視をして書いております(笑)。
さて、先日ブログを休んでいたのは、出張と友人の結婚式への出席を兼ねて1週間ほど上京していたためなのですが、いやはや、本当に人の多さは田舎者の私にはキツイです(笑)。
「パソコンに映ったチャートが友達」みたいな人に、あの渋谷のスクランブル交差点はダメですね(苦笑)。
はてさて、今回の出張中には毎日1~2名の方とミーティングもしくは顔合わせなどをさせて頂いたのですが、マーケットに関してもいくつか面白いお話も伺ってきたので、今日はそのネタについてご紹介しておきたいと思います。
まず、株トレードをメインとして生計を建てていたこともある海外時代の友人(今は取引もせず30歳を超えてなぜか無職(笑))から、「来年のトレードは怖いよね」と言うお話を聞きました。
彼は米国のファンド関係者と友人(具体的な企業名はあえて聞いていません)なのですが、「来年の株式相場崩れについての引き金は利上げに連動すると思われるが、FRBの対応如何ではかなり怖い」と言う話が出ているとのことでした。
これは「当然の話題だな」と思って聞いていたのですが、最近、あるファンド関連からは「来年1ドル140円をつける可能性がある」との話が出ていただけに、「もしかすると売り買いが重なって大きなボラティリティとなりやすいのかな?」などと考えるに至っております。
次に、結婚式で出会った香港の事業家は、「来年の中国は怪しい」との話をしておりました。
この「怪しい」と言うは、彼の1時間近くにわたる熱弁を要約した表現なのですが(笑)、「香港での学生運動(結婚式当時はまだ撤去されていなかった)の動きなど、これまでに無かった若者の力が出始めている」と言うことがキーワードのようでした。
「暴力を使わない形での政府への抗議は美しく、学生達は本当に良くやっている。ただし、政府は今回の運動もいずれ沈静化させるだろう。しかし、活動は無駄では無かった。私たち(香港在住の中国人)の考えは、本土(中国本土の中国人)へと伝わることになるだろう。それが意味することは恐ろしい結末かも知れないが、真っ先に打撃となるのは経済だろうね・・。」
と言った内容でした。
実際、中国の経済成長は既に鈍化を示し始めており、政府は景気のソフトランディングを狙っているのは誰もが知っており、GDP見通しの引き下げが様々な機関で行われており、これに中国本土での大規模デモが発生するとなると、マーケットはパニックになることは間違いありません。
サブプライムショックを予想し的中させた、たった一人の経済学者であるヌリエル・ルービニ教授は「2013年の中国経済の崩壊」を口に出していたことを考えると、今の中国は「かなり頑張っている」と言う分析がマーケット関係者からの目線となるだろうと思います。
中国バブル崩壊は、もう何年も前からマーケット好きが集まると話題に上る訳ですが、以前は「インフレ問題からGDPが落ちた時が崩壊だ!」と言う話が主流でしたが、インフレ率を比較的コントロールできている今、「国民感情の爆発こそが崩壊だ!」と言う見方へとシフトしているように思います。
今の私のユルユルの頭で考えても、結局、答えは「崩壊する。だけどいつか分からない。」と言う回答となるのですが、最近の世界情勢を見ていますと、天災が引き金になることが非常に多いので、心の片隅にはいつも準備して置くようにしておきたいと思います。
もし中国情勢が危なくなった場合には、中国人は大量に日本の株や債券を買っていることが想定されるので、基本的には株式相場が不安定に動くことからの円高方向の動きが主となることを想定しています。
来週のマーケットについて
さて、今週も思ったことを、ただツラツラと書いたブログになってしまいましたが、来週のマーケットについて、まず選挙結果で大きく反応するのは、「自民党の結果が弱かった場合」だと想定しています。
基本的に、300議席取れるようなニュースが出ていますが、270議席でビックリレベル(270議席取れても歴史的な圧勝)となりますので、自民党単独300議席であれば強い円安要因となることが考えられ、反対に270議席程度であれば「かなりのサプライズ売り要因」となることを頭に入れておく必要があります。
正直、メディア関係がここまで強気の数値を次々と出していた1週間に、驚いてばかりなのですが、個人的には自民党に対するマーケット期待を増幅する要因となっているので、「これ以上の円安を望まない力」と言うのが多少なりとも働いているのかな?と思いながら見ておりました。
後は、FOMCで少し動くことになると思いますが、もう既に文面について「辛抱強い(patient)」と言う文面が入るのでは?と言う噂が出ていますが、「利上げを辛抱強く待つ」と言う流れになれば基本は円高方向がセオリーとなります。
また日本の政策金利発表も予定されていますが、今のところ「選挙後直ぐでは動きにくい」という点と、前回の追加緩和がかなり効いていますので、様子見と言うのがマーケットのコンセンサスとなっているので、何か動きが有ったならば、発表に応じたサプライズ反応が起こることが予想されます。
ドル円4時間足チャートについて
さて。最後にドル円の4時間足チャートを作っておきましたが、大きなレンジ局面の様相となっていますが、基本的にこのレンジ相場が破れるようならば下向きの可能性が高いように考えています。
今週くらいからは、極端に早い動きに対しては戻りが入りやすい時期に突入しますので、動いたと思ったら戻りを狙うというのが基本的なトレードとしては考えられます。
ただ、もう12月半ばと言うことで、そろそろ完全に両建てを入れ込み手仕舞い準備をしておかなければいけない時期が迫ってきています。