ドル円・株と共に回復を

 [2014-10-26] このブログを書き始めてから2年半を過ぎているのですが、始めて1週間ブログ更新を完全にお休みすることになってしまったと思います。

 「出血性急性気管支炎」なるものに感染してしまい、その後、体調が良くなったり悪くなったりを繰り返し、ようやく先週の月曜日辺りから体調が良くなってきました。

 しかしながら、まだ気管支の奥のほうは完全に焼けてしまっている状況で、声は少し出るようになったものの、かすれてしまいしっかりとした発声が出ない状況が続いています。

 まるまる一ヶ月もの間、体調不良と戦いながらマーケットを追いかけてきたわけですが、体調は良くなっているものの今週中に完治しないようであれば、総合病院にて全身を細かく検査してこようと思っています。

 お恥ずかしい話、風邪だと思っていたものが、薬を飲んでも毎日毎日悪化の傾向を辿っていくので、「本当にこのまま死んでしまうのでは?」というような状況で遺書に手をつける寸前までいっておりました(笑)。

 こうした状況まで追い込まれた時、情けないことですが、自分と同じ感覚や思いを持った人のことを始めて理解できる(しよう)とするものだと痛感しました。

 熱と薬で、ぼやけてしまった頭の中で、「Stay hungry, stay foolish.(ハングリーであれ、馬鹿であれ)」という言わずと知れたアップル創業者である、ジョブズ氏の言葉が頭の中を何度も過ぎりました。

 この余りにも有名な彼の発言が出たスピーチ全文については割愛させて頂きますが、もしかすると、「この一文に彼の色々な思い全てが凝縮されていたのかな?」という思いが浮かびました。

 人生が、もう少ししたら終わってしまうと思った瞬間、自分自身の中に生まれた言葉は「無念」という一言でした。

 それは自分の想定する粋にまで一切到達していない自分自身に対する怒りと、その理想に対して行動を起こすことができる状況ではなかった自分自身でした。

 そして、ジョブズ氏が言った「Stay hungry, stay foolish.」、これは彼自身に対して言った言葉だったのかなという考えが浮かびました。

 彼自身、夢の半ばであると考えており、そこから生まれる余りにも強い「無念」という境地の中で、生まれた言葉。

 私自身、何を書いているか良く分かっていない文章となっていますが、人間、自分自身の人生の限界を意識した時、逆算すれば、全ての時間が突然 「宝物」のように輝き出します。

 例えば、頭を洗っている時。1日1回頭を洗うと考えると、1年で365回洗います。

 これが、後30年で人生が終わるならば365回×30で10960回。つまりは10960回しか、自分の人生で頭を洗う機会はありません。

 もっと考えてみると、お正月は1年に1回ですが、30年スパンで考えると30回。つまりは、後30回しかお正月はありませんし、花見も、夏も冬もやってきません。

 オリンピックなら4年に1度です。30年で8回経験できたら多いほうです。後、何度経験することができるでしょう?

 FXブログの文頭で何を書いているのか?と思われる方もいらっしゃると思いますが、「それほど体調が悪かった」と、「ブログ更新ができなかった言い訳」を長々と押し並べておるわけです(笑)。

 それでは、ようやくとなりますが本題となるマーケットについてのお話を書いてみたいと思います。

為替相場に関して

 マーケットは、いよいよ来月が2014年最後の戦いの1ヶ月となりますが、この体調不良の中で「無駄な取引が一切無くなくなったこと」や「逆にずっとチャートを見ることになったこと」が幸いして、10月は過去最高の利益を既に突破しています。

 今年に入りスイングトレードが中心となっているため、利益確定月の収支はかなり増えるのですが、ポジション建てを行う月は比較的利益が落ち込む傾向が見られていますが、特に110円で徹底的に売り込み(それまで損切り多数)、その後「投売り」が出るまで(105.2辺り)の落ち込みで500ポイント以上の荒稼ぎ状況になり、さらにそこで一気に途転させることで105.2からのロングポジションを保有し、戻りを拾うことができました(半分は110円まで継続予定)。

 今年は、大きな相場では負けた記憶が無いので、そういったことも自分が若干成長していることを示しているように考えています。

 さて、そこで、気になる来週のマーケットについてですが、来週のマーケットは、11月前最後の一週間ですので、まず、「荒れてくる」ということを念頭においておかなければ、積み上げた利益を一気に放出しかねません。

 例えば、上下に一致時間内で大きな揺さぶりを見せたり、材料無しの中で一方的にマーケットが動き出したりということも否定できないので、特に先週は米国債の利回りの反応が悪かったため値幅が出ていませんが、いつものことですが今週はさらに国債相場に注目する予定を立てています。

 米国株が上下に動いている状況で、方向感が掴みにくいとされていますが、何だかんだで売りネタが継続せず、底堅さを示す状況になりつつあります。

 これは、例えばドル円105.2辺りを考えていただけると分かるのですが、米株の恐怖指数が跳ね上がった状況に投売りが入り105.2、つまりは、この下抜けのためには米国株の恐怖指数はさらに跳ね上がる展開で「前回の下落よりも更に強い下落が必要になる」ということが言えます。

 それには、それ相応の材料が必要になってくるわけですが、前回の下落にも材料が不足していたのに、新しい材料を持ってきても見合うわけはありません。

 つまりは、「ネタが無いので買っておこう」という展開です。

 このネタ無しの買いに対して、明日からのマーケットは先に紹介したように「揺さぶり」が入ってくるようになります。

 FOMCが予定されていることもあり、まず、間違いなく強気で揺さぶってくるはずですので、ポジションを持つ際は「その握力は本当に今必要なのか?」としっかりと見極める必要があるように考えています。

 それでは最後に、ドル円の4時間足チャートをご覧ください。

2014年10月26日ドル円4時間足チャート

 ポイントには、FOMCと米国株を挙げておりますが、こうしてじっくりチャートを見ていますと、投売りが出たと考えられる陰線はかなり大きいものになっていることが分かります。

 この先端部分でロングを掴んでおるわけですが、そのポイントを始点にして綺麗なトレンドが出来ている状況ですが、このトレンドは波動論で言うならばN派に近い形ですが、テクニカル的に到達を考えると109突破から109.5辺りまでの上値余地があるような状況です。

 逆に、月曜日の動きを考えるのであれば、下値余地は最も狭い範囲で稼動した場合を考えトレンドラインまでとしても107.5となり、想定されるレンジは107.5~109.5というのがチャートが示す形です。

 しかしながら、先に紹介しているように、やはり今週は値幅が大きいと思われるため、レンジをブレイクするような流れがおきた場合には逆張り禁止で望みたいと思います。

 さて、今週のFXブログは長々、だらだらと書いてしまいましたが、実は、1日2箱近く吸っていたタバコを病気から強制的にストップすることができています。

 人生で2度目の禁煙は激痛による影響ですが、人生、何がプラスで何がマイナスなのか、本当に分からないものですね。

 それでは、今年もあと1週間で最終局面です。しっかりと戦い、締めくくとなる来月に備えましょう。