今週はECBと中国か?

 [2015-01-19] 物凄い時間に更新が行われておりますが、余りにも多忙な出張続きの日々にこの時間になってしまいました。いつも週末の更新を期待してくださっていた方々には大変申し訳ございませんでした。

 さて、早速ですが体力がある間にマーケットについて書いておきたいので、足早に話をさせて頂きたいと思います。

 まず先週のマーケットはスイスフランに大幅に振り回される展開となりましたが、スイスフランは、円やポンド、オーストラリアドルと言った国の通貨と比較しても取引総量が非常に小さな通貨となりますが、その波及は「想像以上にドル円に起きなかった」と言うのが私の第一印象です。

 あれほどスイスフランが走った中で、ドル円が直ぐに上向き方向へと舵を切った様子には驚いたわけですが、その舞台裏は日本の株式相場と米国債の利回りに関与するところが大きいと見ておりました。

 その結果、底値確認は完全にしていないと踏んだものの手探りロングを入れることができるなど、数々のポイントで往復を取ることができ、1月としては過去最高に近いほどのできとなっています(恐らく多くの方が値幅の影響もあり利益を出されているかと思います)。

 そうした流れの良かった先週を受けて、恐らく、今週もマーケット感は良いだろうと思いながら望むことになる本日からの展望についてですが、今週は、「日銀は動かなくてもECB(欧州中央銀行)は動いてくる」と言うことをテーマにしておく必要があると見ています。

 ECBが動くと、最近の流れではユーロドルに関してドル買いが起こるため、その流れを受けたドル買いが発生し、景気期待感からの株価が明るい兆しを見て上方向に走ることから、ドル円も上がりやすい傾向が出ていますが、ここで一瞬立ち止まると、ギリシャに関する不安やデフレによるヨーロッパのダメージがあるための金融緩和ですので、そこには不安材料が山済みとも言えます。

 そこで、私としては欧州が緩和方向に動いた場合には、上げてくれば適度なところでは上値を叩く方針で臨みたいと考えています。

 また、今週末のギリシャ選挙に関する不安なニュースが続々出てくることも想定されるので、各国からの口先介入を読みながら、如何に内政干渉にならずにギリシャ国民へと訴えかけているのか?と言うところも読んでいくと面白いかな?と思っております。

 当然のことですが、今週は支持率等のニュースにマーケットが反応することになると思うので、その辺りのデータに関してもデータを見極めてから行動に移したいと考えています。

 最後に中国の経済指標発表が火曜日に予定されていますが、世界中で1月から不穏な流れがチラホラ出ている中で、中国のGDPが7%を切るような弱い数値であった場合には、先週のスイスフラン問題でマーケットはまだまだザワザワしておりますのえ、大幅なリスクオフの動きについても頭に入れておく必要があると見ています。

 特に中国はハト派的に考えており、今年は景気が弱そうな話がチラホラ出ていますので注意が必要だと考えています。

ドル円4時間足チャートについて

2015年1月19日ドル円4時間足チャート

 後半は、そろそろマーケットの準備を始めるのでチャートだけお送りしておきます☆

 今週もFXマーケットが荒れることが予想されますが、基本週末に向けてリスクオフになる可能性が高いので、その辺りを考えると上値叩きの形でみたいと思っております。

 それでは今週も張り切って参りましょう。